
たこぞお
@illmatio • 10,559 subscribers
年間150軒以上を10年食べ歩いてる正真正銘の鮨ジャンキー。誰にも媚びない元祖忖度なしガチレビュアー。グランメゾンからストリートのゴミまで食べる。銀座に最高の鮨居酒屋を作ります。
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博多で、とんでもないイカれた蕎麦屋にぶち当たった。 赤間茶屋 あ三五 全国の蕎麦を食い歩いてきたワタクシ、イラマチ男タコ蔵が断言する。 ここまでイカれた蕎麦屋は、ほかにない。 ここは蕎麦屋というより、蕎麦という穀物に人生を人質に取られた仙人の研究所である。 注文したのは、奇跡の更科懐石コース。 蕎麦茶 蕎麦味噌 蕎麦がき 揚げ蕎麦がき 紫蘇切り 胡麻切り ウコン切り 焼鴨 湯葉蕎麦 オクラ蕎麦 花巻蕎麦 天ぷら蕎麦 まだ出るのかという品数が、五月雨のように押し寄せてくる。 しかも、ただ蕎麦を使った料理を並べているわけではない。同じ蕎麦という素材が、皿ごとに人格を変えて現れる。 香りで刺し、甘みで黙らせ、喉越しで消えていく。食べ進めるほど、こちらの蕎麦に対する浅い知識と生意気な価値観が、一枚ずつ剥がされていく。 大将の佇まいは、もはや職人というより仙人。 無駄な愛想も、大袈裟な演出もない。 蕎麦粉と水と火だけで何十年も問答を続けてきた人間の、静かな狂気がそこにある。 そして肝心の料理は、何を食べても異常な完成度。 うまい店なら説明できる。 香りがいい 出汁が深い 仕事が細かい そんな便利な言葉で片づけられる。 だが、本当にとんでもない店は、説明しようとした瞬間に全部が安っぽくなる。 ここがそうだ。 すごい。 それ以上は語らない。 いや、語れない。 蕎麦好きなら、必ず電話予約を入れて訪れてほしい。 ちなみに吾輩は、たまたま当日予約に滑り込めた。 日頃の行いではない。 蕎麦の神が一瞬だけ、イラマチ男タコ蔵に微笑んだのである。
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新橋 ビーフン東 ここの焼きビーフンが、どうしようもなく好きだ。現金オンリーなのもストリート感あって好き。 おすすめは煮豚焼きビーフン。 脂の甘みと肉の繊維をきっちり残した、実直で骨太な味。そのままでも十分うまいが、卓上のニンニク醤油を垂らした瞬間、品行方正な中華の顔を脱ぎ捨て、一気に路地裏のストリート仕様へ変貌する。 ちまきも抜かりなし。 餅米は粒立ちと粘りの均衡が絶妙で、蒸し上がりに一分の隙もない。中には旨味を抱えた具材がびっちりと詰まり、味の染み方まで文句なし。 いくら街の表情が変わっても、ここにはまだ古い新橋の体温が残っている。 新橋ストリート、最後の砦。
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