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「説明会」と呼ぶなら、まず米国産生ジャガイモを「輸入しない」選択肢をテーブルに置くべきじゃないのか? 今やっているのは、米国からの解禁要請を受けた検疫協議の進捗説明。 病害虫21種を特定し、リスク管理措置の協議に入る。つまり“どう入れるか”の工程に足を踏み入れている。 特定された21種には、次のような病害虫が含まれる。 ジャガイモシロシストセンチュウ(土中で長期間生存し、根絶が極めて困難) ジャガイモシストセンチュウ コロラドハムシ コロンビアネコブセンチュウ ウイルス・ウイロイド類(ジャガイモやせいもウイロイドなど) このうちジャガイモシロシストセンチュウは、2015年に北海道網走市で国内初確認された。10年が経過した今も完全な根絶には至らず、生産者は作付け制限や消毒、機械の洗浄といった防除を続けている。国内の生産現場が総力で抑え込みにかかってなお制圧できていない相手を、生の状態で一般流通させようとしているのが今回の話だ。 家庭で消費者が皮つきのまま庭に植える、雨で土が流出する、農機のタイヤが土を運ぶ——流通経路が広がれば広がるほど、管理の目が行き届かない接触点が増える。 しかも、これらの病害虫の宿主はナス科作物全般に及ぶ。ジャガイモ畑に限らず、同じ土壌でトマトやナスを育てる産地にも影響が波及しうる。 北海道は国内生産量の約8割、種いも供給の中核を担っており、その産地が汚染されれば影響は全国に及ぶ構造にある。 鈴木憲和農相の「侵入は許さない」は決意表明であって防疫ではない。線虫もハムシも、決意では止まらない。防疫とは制度と実務の設計であって、言葉の強さではない。 輸入解禁ありきで手順を進めるのではなく、「輸入しない」という選択肢そのものを協議のテーブルに戻すべきではないか。それを言わずに「丁寧な説明」を掲げるのは、防疫ではなく既定路線の広報にすぎない。 「取り返しのつかないことに」生産者は断固反対【アメリカ産の生ジャガイモ】輸入解禁へ農水省が説明会(HTB北海道ニュースより)
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