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191201 永登浦サイン会 日本デビューを1ヶ月後に控えたボムギュが 日本TVのメンバー紹介画像を手にする 「日本ではボクとスビニヒョンが同い年って書いてあるよ」 これは「番組が認めた公式のやつだよ」 3ヶ月差の弟が、それを確かめるように見せた瞬間 ──この流れ、嫌いな人いない

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【ダウンタウンよ見ているか?】 昨年水曜日のダウンタウンという番組で日本一のシャッター商店街に認定された我らが西柳ヶ瀬。あの時はふざけるなという怒りの声。もう西柳ヶ瀬は終わったという諦めの声、いろいろな批判の声も多数あがった。 私もあの番組を苦虫を噛む想いで見ていた。 でもね今は思う。 日本一のシャッター商店街に任命してくれて本当にありがとうと。 この「日本一のシャッター商店街」という称号は、このまちに、「変わらないといけないという強い意志」を生み出してくれた。 今年度、私が理事長になるにあたって、掲げた目標。 「西柳ヶ瀬を何とかする!」 その時には何とかするとは思ったものの、何をするかは決まっていなかった。正直どこから手を付けていいかがわからなかった。 そこで、グランベール岐山支配人に相談に行った。すると支配人は変なことを言い出す。「水野さん、西柳ヶ瀬という言葉はちょっと悪いイメージもついている。ここはあえて新しいブランディングネームとして、奥柳ヶ瀬という言葉を使ってみてはどうだろうか?」と。 これを聞いたとき、私には何かが見えた気がした。 この日本一のシャッター商店街が変わる。 そうして、始まった奥柳ヶ瀬プロジェクト。 まずは、世間に注目を浴びるために奥柳ヶ瀬夜市をやろうと決めた。 でも、残念ながら西柳ヶ瀬には人手も足りない。 どうしようか。 そんな時にいきてきたのが、この「日本一のシャッター商店街を何とかしよう」というビジョン。この想いと奥柳ヶ瀬という変な言葉につられて多くの協力者が現れた。 こうして実行委員会が形成され、あれよあれよとプロジェクトが動き出した。 クラファンで行った1万円の参加費を取る廃墟ツアーはなんとすぐに完売御礼。そして総額122万円もの金額があつまった。 こうして、このお金のおかげでこの夜市のプロジェクトができるようになった。 その後もメディアの注目を多く浴び、本日9/21奥柳ヶ瀬夜市は本番を迎えた。 正直、どうなるか不安だった。 恐らく身内だけの小さなイベントになってしまうのではないかと。 元々危ないエリアでもあったため、イベント開催で多くのトラブルも起きるのではないかと危惧をしていた。 しかしどうだろうか。 蓋を開ければ大盛況。 全盛期を彷彿させる多くの人が西柳ヶ瀬にあふれているではないか。 バブルの遺産オーロラネオンがこの夜市にとてもいい雰囲気を与えてくれた。 大人だけでなく、子連れのファミリーも多く来てくれていた。 昔から西柳ヶ瀬を支えてきた地元の皆さんも本当に喜んでくれていた。 私にとってそれが何よりうれしい。 もうだめだと思っていた西柳ヶ瀬。 それがこの奥柳ヶ瀬というプロジェクトによって、何か変わるかもしれない!という大きな期待に変わったと言ってくれた。 実際にこの西柳ヶ瀬ではこのプロジェクトをやり出してから新規テナントの出店があったり、ビルの売買が進んでサウナができる計画も動き出した。 こんなことは直近10年全くなかった。 これもすべてのきっかけはあの憎っくき水曜日のダウンタウンだった。 今ではあの憎さが、大きな感謝に変わった。 あの時、水曜日のダウンタウンに日本一のシャッター商店街の称号をもらっていなければこのようには絶対なってなかったはずだ。 ダウンタウンよあの時はムカついてしまいごめんなさい。 でもね、今は本当に感謝している。 今後もこの日本一のシャッター商店街の逆襲は続く。 いつか、松本さんがテレビに復帰され、西柳ヶ瀬(奥柳ヶ瀬)も再生したあかつきには、もう一度番組で取り上げてくれたらうれしいな。 そんな日をめざして、またこの西柳ヶ瀬を奥柳ヶ瀬プロジェクトを推し進め必ず再生してみせる。 ダウンタウンよ本当にありがとう。 柳ケ瀬を代表してお礼を申し上げる。

水野琢朗/柳ケ瀬の逆境理事長

1,025,880 views • 2 years ago

あのさー、イスラム教徒の子は悪くないけど、足を洗ってる場所が悪いよね。そこは足洗い場じゃなくて、みんなが手を洗って、顔を整えて、子どもなら蛇口に届くか背伸びして、会社員ならため息つきながらネクタイ直す場所よね? 日本人にとってトイレの洗面所ってそういう公共の身だしなみ台所でもある。そこに足をドンと乗せた瞬間、宗教以前に、日本の感覚だと台所のまな板に靴を置かれたに近い不思議な感覚がある。 こういうマナー違反って、国籍、民族、宗教関係なく、アウト。仏教だろが、キリスト教だろが、シーア派だろが、洗面所は礼拝前に足を洗う場所ではない。日本が心地いいのは、先代の日本人がこういう神聖な秩序あるインフラを守ってきたからじゃない? 冷静に考えてみよ? 宗教の作法がある人が、異国でそれをやりたい。 そこまでは普通に起きる。 問題はやり方と場所なんだよ。 日本って、実は多文化共生が苦手っていうより、説明なしの共存が苦手なのよね。なぜなら、暗黙の了解で動く国だから。 バスの中でカップラーメン食べないでしょ? 他人の家の敷地でバーベキューしないだろ? 公共トイレの紙とかお持ち帰りしないだろ? 公道や店の中ででう◯こや排尿しないだろ? 食べ放題で、肉を素手で鷲掴みしないだろ? ここではこうするって紙が貼ってないのに、みんな勝手に揃う社会。これが日本の魅力的な文化や秩序でもあり、外から来た人にとってはその秩序や規律が地雷原にもなり得るわけ。 逆に言うと、こっちがやるべきことも案外シンプルでさ。洗面台は手洗い専用、足洗いは禁止って、絵で出す。日本語や外国語より絵が効く。 もし需要がある施設なら、足洗い用の低い蛇口や小さなスペースを作る。空港とか観光地は特にね。 来る側にも日本のトイレは神聖なる共有の清潔神殿って最初に教える。学校、職場、自治体の案内とかでも言ったほうがいい。 これって迎合でも敗北でもない。 むしろ、揉め事のコストを下げる現実的な治安対策じゃない? 日本の強みは、清潔さそのものより、他人が使う場所を汚さないという共同作業の秩序にある。そこを壊す行為が嫌われるのは当然。 でも、その怒りを人種、宗教、国籍に乗せた瞬間、日本の品の良さがバイバイ👋になる。 結局ここで問われてるのは、宗教の正しさじゃない。公共空間の作法を、どう翻訳して共有するかじゃないかしら? 足を洗うなら、場所を間違えない。 注意するなら、人間を踏みにじらない。 もうすぐ、日本はどこどこの国の一部になるとか、壮大なスケールのセリフで気持ち良くなりたい気持ちはわかる。日本よ、今に見ているがいい😎ってかっこいいし、映画のセリフみたいじゃん? でもさ、この二つが守れないと、トイレっていう一番小さい空間ですら、国の民度が終焉を迎えるわけ。あんた、そんな国に住みたいかい?って話だよ。 日本のインフラや雰囲気にリスペクトがあるなら、そうした環境を一緒にルール守って維持して守ってくれるなら、日本人だろが、外国人だろが、大歓迎だろ? どうせ日本に住むならさ、みんなで線引きと秩序守って、気持ち良く過ごせる、最高に居心地の良い国にして行こうよって話を、あたしは声を大にしていい続けたい。

クレア

1,179,461 views • 9 months ago

たぶん、イーロンが日本にハマっているように見える人もいると思う。これ、実はかなり大きな時代の象徴でもある。昔のインターネットは、国ごとに文化圏が分かれていた。アメリカのミームはアメリカで回り、日本のノリは日本で熟成され、互いに翻訳されるまでには時間差があった。 けれど今のXは、その壁をどんどん取り払ってる。すると何が起きるか。最先端テックの中心にいる人物や、世界的な拡散力を持つアカウントが、日本の濃さに直接触れ始めるんだよね。 日本の面白さって、派手な観光資源だけじゃない💡 むしろ本番は、外から見ると一見わかりにくい、あの過剰なまでの文脈の深さにある✨ ✅食べ物に異常にこだわる。 ✅接客が静かに日本独自に完成されている。 ✅アニメもゲームも祭りもコンビニも鉄道も、それぞれが単体で一つの宇宙になっている。 日本はただの国じゃなく、細部が自己主張してくる巨大な編集物なんだと思う。 私はイーロンが日本を堪能する映画が観たい。なぜなら、世界最速で未来へ走る象徴みたいな人物が、日本の速度では測れない豊かさに出会ったらどうなるのか、という興味がある。 ロケットを飛ばす人間が、深夜のラーメン屋や地方の無人駅や自販機の缶コーヒーに心を持っていかれる。その構図は笑えるけれど、同時にかなり本質的でもある。 日本はしばしば「遅れている」と言われる。 でも、それは、日本が古いものをただ捨てず、日常の中に残しながら、新しいものと同居させているともいえる。 百年続く店の隣で最新ガジェットが売られている。全部を更新しないまま、矛盾ごと成立させている。この国の強さは、最新性そのものより、時間の層を壊さず積む力にある。 そしてXという場所は、その日本の濃さを、以前よりずっとむき出しで世界に流し始めている。これは大きい。 これまで日本文化は、輸出されるときにある程度わかりやすく加工されていた。 でも今は違う。 ラーメンの湯気も、ドンキの圧も、変な看板も、過剰な礼儀も、妙に完成度の高い日常も、そのままミームになる。その加工前の日本が海外の注目を集め始めてる。 つまりこの現象は、「日本がウケている」というより、「日本の未翻訳の部分が、ついに世界のタイムラインに流れ込んだ」ということなんだと思う。 そこが面白い。 世界の中心人物ですら、その文脈の洪水の前では、ただの一人の旅行者になる。未来を作る側の人間が、文化に味わわされる側に回る。その逆転が、ものすごく現代的なんだよね。 たぶん私たちが本当に観たい映画は、イーロン個人の珍道中じゃない。 外から来た巨大な視線によって、自分たちでも見慣れてしまった日本の異常な豊かさが、もう一度発見される物語なんだと思う。 笑いながら見られるのに、見終わったあと少しだけ「この国、やっぱり変で、すごいな」と思える映画。 それはたぶん、単なるネタでは終わらない。 日本が世界に誇るべきものは、派手なスローガンでもGDPの数字でもなく、細部に宿った執念ではないでしょうか?

クレア

239,324 views • 5 months ago

世界が待っていた初優勝❗️【 I 🧡 RALLY アイラブラリー No.110 文:エンピツ舎 あめかよ】ドライバーの人気は、名前が呼ばれた瞬間の歓声やどよめきに表れることがある。2025年のラリー・カナリアで強く印象に残っているのが、ラス・パルマスのスタジアムで行われたスーパーSSの熱気だ。 ショーアップされたバスケットボールアリーナには独特の高揚感があり、観客席から見ていると、どの選手にどれほどの期待と愛着が集まっているのかがよく伝わってきた。 世界チャンピオンに大きな歓声が上がるのは自然なこと。地元にゆかりのある選手が強く支持されるのもよくわかる。けれど、その中で強く印象に残ったのが、勝田貴元の名前がコールされた瞬間だった。 「カツゥター!」 その響きとともに起きたどよめきに、思わず驚かされた。なぜ、遠い日本から来たひとりのドライバーに、ここまで大きな声援が集まるのだろう、と。 ラリーを知るまでは、カナリア諸島のことを身近に感じていたわけではなかった。ヨーロッパのひとつの島で、「勝田」の名前にこれほどの反応が返ってくる。その光景を前にして実感したのは、ただの“日本の人気選手”という枠だけでは語れないということだった。 速さだけではなく、誠実な人柄、ひたむきさ、苦しい時間を経ても挑戦を続ける姿、そして見ている側に応援したいと思わせる何か。そうした積み重ねが国境を越えて伝わり、世界のラリーファンの心をつかんできたのだと思う。だからこそ、ケニアでつかんだ初優勝は、単なる勝利以上の意味を持った。本人にとって悲願だっただけでなく、多くの人が待ち望んでいた勝利でもあった。 海外ラリーをいくつか見る中でも、あのカナリアで感じたタカさん人気の熱量は忘れがたい。世界はずっと勝つ瞬間を待っていたのだと、今ならはっきりわかる。 次は、日本がその熱を受け取る番だ。5月のラリージャパンでは、海外で示されてきた人気に負けない大きな声援で迎えたい。5月のラリージャパンでは、海外で勝田選手に注がれていたあの温かな声援のように、日本を訪れるさまざまな国やチームの選手たちを応援したい。そんな歓声が行き交う景色こそ、この大会をいっそう特別なものにしてくれるはずだ。 ✳️「FORUM8 WRC2 Most Stage Wins Award」は2026シーズンも継続! 🚘 FORUM8 Rally Japanの情報はここから 👉 #WRC #forum8 #iloverally #SafariRallyKenya #ラリージャパン FIA 世界ラリー選手権WRC

フォーラムエイト ( FORUM8 )

31,999 views • 6 months ago

異世界アイドル☆パラレルパレード NEO AKIBA ARCHIVE LOG R-20 ―船底― 船底に、時間の感覚はなかった。 昼も夜も、光では分からない。ただ機関の唸りが、腹の底に響く低い痛みとして続いているだけだった。 空気は湿り、鉄と油と、微かな死臭に似た匂いが混じっていた。誰かが以前ここで死んだのか、それとも運ばれてきた荷が腐っていたのか、確かめる気にはなれなかった。 グンソは膝を抱え、目を閉じていた。 眠っているわけではない。 眠れば、あの音を忘れてしまう気がした。 一度目。 二度目。 そして、間延びした三度目。 耳の奥で、その音は今も鳴っている。骨に響くような、鈍い衝撃音。あれが何だったのか、グンソは考えないようにしていた。考えれば、想像してしまう。 想像すれば、たぶん壊れる。 その数を、指の関節で数えていた。爪が掌に食い込んでいることに、しばらく気づかなかった。 「……何を数えてる」 ヘジュの声だった。掠れて、疲れきっている。 グンソは答えなかった。 「音か」 ヘジュは、それ以上聞かなかった。聞いても、答えが誰の救いにもならないことを知っていた。 暗闇の中で、五人はそれぞれの姿勢を保っていた。ソンミンは扉に背をつけ、刃物の柄に手をかけたまま動かない。ドンチョルは膝に顔を伏せ、時折、喉の奥で押し殺した音を漏らした。泣いているのか、それとも吐き気を堪えているのか、誰も確かめなかった。テジュンは記録片を握ったまま、指の皮が擦り切れるほど強く握り続けていた。 誰も、故郷の話をしなかった。 話せば、戻りたくなる。 戻れば、今度は自分の番になる。 だから、誰も口を開かなかった。沈黙は五人を守る最後の壁だった。 「……テジュン」 長い沈黙の後、ドンチョルが言った。声に張りがなかった。 「その紙、まだ持ってるのか」 テジュンは答える代わりに、握った拳を少しだけ開いた。 焼け焦げた記録片。端は炭化し、触れるだけで崩れそうだった。かろうじて読めるのは、消えかけた「ソナ」という二文字だけ。それ以外の文字は、熱で歪んで判読できない。 「捨てろとは言わない」 ドンチョルが目を伏せた。 「ただ、それを見るたび、俺たちがまだ何かを背負ってるんだと分かる」 「重いか」 「軽い方が、おかしいだろう」 「軽くなったら、それこそ終わりだ」 テジュンが低く言った。 「忘れた瞬間、俺たちはあいつらと同じになる」 誰も、その言葉を否定しなかった。 船体が、大きく傾いた。 外洋に出たのだと、誰かが呟いた。壁を伝う振動が変わり、機関の音が一段低く沈んだ。それからどれほどの間、その振動が続いたのか、誰も正確には言えない。世界は、故郷の外へ出た者が思うより、はるかに大きかった。 グンソは膝の間に顔を埋めた。 無窮花の押し花は、外套の裏地に縫い付けてある。潰さないように。失わないように。指先で、その硬い感触を確かめる。花弁はとうに乾き、触れるたびに崩れそうな脆さを保っていた。それでも、まだそこにある。 「兄さん、これ、押し花にしたの」 「帰る場所を、忘れないように」 あの時のソナの声を、グンソはまだ覚えている。震えていて、それでも笑おうとしていた声。 だが今、故郷はもう帰る場所ではない。 帰れば、殺される。あるいは、殺されるより先に、存在ごと消される。 名簿には、五人分の特徴だけが載っていた。 顔写真もなく、名前もなく。ただ身長、瘦せ型、逃走経路の推定、目撃時の服装。 存在しなかったことにされた人間が、存在しなかったことにされた船で、地図にすら残らない街へ向かっている。 生きているのに、記録から消されている。 それは、死ぬことよりも静かで、死ぬことよりも長く続く消え方だった。 「……テジュン」 グンソが、初めて自分から口を開いた。声が掠れていた。 「アルトリウスって、本当にあるのか」 「積荷票にはあった」 「地図にはない」 「地図が古いだけかもしれない」 テジュンの声には、確信がなかった。それでも、その言葉にすがるしかなかった。縋る場所がなければ、この暗闇の中で、五人は自分たちが本当に存在しているのかすら疑い始めていた。 どれだけ進んだのか、誰にも分からなかった。 食料は幾度も尽きかけ、そのたびに甲板の誰かがどこかで調達してきた。水も、燃料も、同じだった。積荷票に記された行き先はひとつなのに、船は幾つもの港に立ち寄り、また離れた。地図にない土地、灯継ぎの噂だけが残る土地、名前すら伝わっていない土地。世界は、グンソが思っていたよりも遥かに広かった。故郷から一歩も出たことのなかった頃には、想像もできない広さだった。 船底の暗闇は、時間の感覚を等しく腐らせていく。日数を数えることを、いつからか誰もしなくなった。数えても意味がないほど、長かった。 ただ、機関の音だけが、暗闇の中でずっと鳴り続けていた。何日も、何十日も。 一度、遠くで何かが軋む音がした。ソンミンが刃物の柄を握り直し、全員が息を止めた。 それは船体の継ぎ目が軋んだだけだった。誰も、それを声に出して確かめようとはしなかった。 そんな夜が、何度も繰り返された後―― 甲板の上から、誰かの声が響いた。くぐもって、遠く、それでも確かに聞こえた。 「見えたぞ」 その一言に、五人は同時に顔を上げた。 「灯りだ……街の灯りが、見える」 グンソは、狭い隙間に顔を押し付けた。錆びた金属の縁が頬を切ったが、痛みは感じなかった。 黒く濁った空の下、遠くに、青紫の光が滲んでいた。 一つではない。 無数の灯りが、まるで水面に映る星のように、連なって光っていた。 それは、故郷にあったどの灯りとも違っていた。 故郷の灯りは、暖かく、生活の匂いがした。この灯りは違う。冷たく、静かで、まるで誰かが息を潜めて灯し続けているような、そんな光だった。 ネオンでも、松明でもない。 祈りに似た、灯りだった。 「あれが……」 ドンチョルが息を呑んだ。目の縁が赤く濡れていた。 テジュンが、震える声で言った。 「あれが、アルトリウスか」 誰も答えられなかった。 だが、その光を見た瞬間、グンソの中で何かが冷たく凝固した。 存在を消された自分たちが、それでも進んだ先に、灯りがあった。 名前を失っても、灯りは消えていない。 それが希望なのか、それとも次に消される場所なのか、グンソには判断できなかった。この世界では、優しく見えるものほど、後で牙を剥くことを、もう嫌というほど知っていた。 グンソは、狭い隙間の水たまりに映った自分の顔を見た。 何ヶ月も梳かれていない黒髪が、潮を吸って束になり、頬に張り付いている。無精髭が伸び、頬はこけ、目の下には濃い影が沈んでいた。故郷を出た時の自分とは、もう別人のようだった。 それでも―― グンソは、外套の内側の押し花にそっと触れた。乾いた花弁が、指先でわずかに崩れる感触があった。 「……着いたら」 グンソが呟いた。声に、初めて何かが戻っていた。怒りに似た、何か。 「ここで、また名前を取り戻す」 ソンミンが、初めて小さく笑った。乾いた、痛みを堪えるような笑い方だった。 「取り戻すためにここまで来たんだろう」 「ムジンの分も」 ドンチョルが呟いた。 誰も、それに答えなかった。答える必要はなかった。 船は、青紫の灯りへ向かって進み続けた。 暗い海の向こうに、まだ誰も知らない街が――五人がまだ知らない何かを内側に隠した街が――静かに待っていた。 機関の音が、一段と深く鳴った。 まるで、船そのものが、これから起きることを知っていて、それでも進むしかないと諦めたかのように。

Rain Konno | 境界の外側

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