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HANA、FRUITS ZIPPERという7人組グループのダンスを人物検出と骨格推定で解析して、1曲の中での動線を可視化してみました。手足を大きく動かしながら中央に密集する振り付けが多いHANAに対し、立ち位置を保ちながら踊るFRUITS ZIPPERという違いが見えてきます。対象曲は、HANA「ROSE」と、FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」です✍ ■ 動画の見方 左の赤がHANAさんの「ROSE」、右の青がFRUITS ZIPPERさんの「わたしの一番かわいいところ」です。 どちらも、カメラが動かない定点の振り付け動画を対象としています。 上の図の1本の線は、1人のダンサーの足元の位置です。 横軸は、客席から見た横の位置(中央からのメートル)、縦軸は曲の進行で、上から下へ8カウントずつ進みます。 上の図は曲全体を最初から最後まで描いていて、黒い横線と丸い点が、いま踊っている位置を示します。 点から弾ける輪と線の大きさは、その瞬間の手足の動きの大きさで、拍に合わせて広がります。 線の太さと濃さは、その場での手足の動きの大きさです。 線の下に塗った面は、その瞬間にいちばん左にいる人からいちばん右にいる人までの範囲、つまり隊形の横幅です。 左の図の黄色の帯は、7人全員が中央に集まった場面です。 下の枠は、映像から推定した7人の関節の位置だけを描いた骨格で、手首と足首の周りの薄い点は、直前の動きの跡です。 2曲とも同じ4倍速なので、曲の短いHANAさんの「ROSE」が先に終わります。 ■ HANAさんは、床の上を大きく動く 床を横に動く距離は、HANAさんが1分あたり17.1m、FRUITS ZIPPERさんが11.0mで、HANAさんが約1.5倍です。 8カウントごとに見ると、FRUITS ZIPPERさんでは、7人の横移動の平均が0.3m未満の、ほとんど横に動かない区切りが曲の25%を占めます。 HANAさんでは、その割合は3%です。 1人ずつ8カウントの間の横の振れ幅を見ても、0.4m未満に収まる割合は、FRUITS ZIPPERさんが77%、HANAさんが60%です。 ということは、FRUITS ZIPPERさんの7人は、自分の立ち位置にとどまって踊る時間が長く、HANAさんの7人は、踊りながら立ち位置を移していく時間が長いということです。 ■ 隊形の横幅は同じくらいでも、使い方が違う 一方で、隊形の横幅(7人の横位置の標準偏差)は、HANAさんが1.22m、FRUITS ZIPPERさんが1.30mで、ほとんど変わりません。 違いが出るのは、横幅の変わり方です。 HANAさんでは、7人が中央に集まる場面が曲の5.7%あり、左の図の黄色の帯のところで赤い面が細くくびれます。 8カウントごとの横幅は、いちばん狭いときの0.53mから、いちばん広いときの1.78mまで大きく変わります。 FRUITS ZIPPERさんには、7人が中央に集まる場面がほとんどなく(0.1%)、横幅は0.84mから1.66mのあいだに収まります。 右の図の青い面は、左の赤い面ほど大きくはくびれません。 つまり、平均の横幅は同じでも、HANAさんは「ひと塊になる瞬間」と「横に広がる瞬間」を行き来し、FRUITS ZIPPERさんは横幅の変化が小さい隊形で踊っている、ということです。 ■ HANAさんは、その場で手足を大きく動かす 上の図の赤い線は、青い線より全体に太く、濃くなっています。 線の太さは、腰から見た手首と足首が1秒間にどれだけ動くかを、身長を単位にして表したものです。 横に走る瞬間は手足も速く動くので、その瞬間を除き、立ち位置にとどまっているあいだの手足の動きだけで計算しています。 HANAさんは身長の0.63倍、FRUITS ZIPPERさんは0.46倍で、HANAさんが約1.4倍です。 下の骨格でも、HANAさんの手首と足首の跡は広い範囲に残りやすく、FRUITS... show more
10 条评论

わかりやすい分析ありがとうございます。 海外ファンです。 去年の年末の音楽番組で、BMSGのパフォーマンスがステージに収まりきらず窮屈そうに見えました。 スタイルやステージの狭さが原因かなとは思っていましたが、理由がよく分かりました!😆😆😆😆😆

ダンス動線の可視化数値化とても興味深いです。 常々アイドルは顔を正面に向けて踊ってると感じていましたがこれも解析し差異を見つけることは可能ですか?

ありがとうございます!今回は骨格推定を行っていますが、顔検出を使うことでできるように思います。

動線を重ねると、グループごとの「振り付けの思想」がそのまま見えるのが面白いです!自分も人物の切り抜きを毎コマ取って顔の位置を追う処理をよく使うのですが、密集して重なる場面は検出がぶれやすくて。HANAの中央に寄る場面は、どう処理されたのか気になります

演者さんが前後に重なるシーンでは、服の色などが差別化されていると判定しやすいですね...!

なるほど、衣装の色の差がそのまま手がかりになるんですね!形だけで追うより色を足した方が、重なっても入れ替わりにくそうです。次に人物を追う処理を組むとき、色の情報も混ぜてみます。ありがとうございます

少し脱線した質問ですが、スルーでも大丈夫です。 日本ではテレビ出演が重要ですが、スタジオは狭いですよね。 一方で、迫力重視のグループが増えていると感じます。 一部のスタジオが対応していくのか、グループが揃ったコンパクトなパフォーマンスに戻るのか、どう思われますか?

FRUITS ZIPPER に関しては初期の小さなライブハウスでやっていた、わたしの一番かわいいところとアリーナ前提のふるっぱれーどでは幅のとり方の考え方がだいぶ違うはずで、先に箱がおおきくなったため、ある時期ちょっとミスマッチに苦しんでいたと思っています

これは今のAKBでも見てみたいなー。 またガラッと違った景色が見えるはず。

AKBさんや坂道シリーズさんもやってみたいですが、人数が多いので誤検出をチェックするのにも工夫が要りそうです...笑
