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〈Juice=Juice〉の「THE FIRST TAKE」ができるまで。 Juice=Juice アーティストたちの“一発撮り”のパフォーマンスを収録し人気を博すYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」。その舞台裏の様子をお届けします。 🎥最新号「アイドルって?」よりスペシャルムービーが公開中

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=LOVE、Juice=Juiceという10人超の2組の女性グループのダンスを骨格推定で解析し「踊っているあいだメンバーの顔がどれくらいカメラのほうを向いているか」を可視化しました。顔を正面に向け続ける=LOVEに対し、Juice=Juiceは全員で横や後ろへ向きを変える振りを何度もはさんでいて、その違いが顔の 向きの数字にもはっきり出ています。Juice=Juiceでいちばん見返されている1:07前後は、11人がそろって足を頭の高さまで蹴り上げる一瞬で、ここだけはほぼ全員が正面を向きます。 対象曲は、=LOVE「とくべチュ、して」と、Juice=Juice「盛れ!ミ・アモーレ」です✍ ■ 動画の見方 上の赤が=LOVEさんの「とくべチュ、して」、下の青がJuice=Juiceさんの「盛れ!ミ・アモーレ」です。 どちらも、カメラが動かない定点の練習動画を対象としていて、4倍速で再生しています。 棒人間は、映像から推定した関節の位置だけを描いたもので、頭の丸の塗り方で顔の向きを表しています。 頭がグループの色で塗られて白い目が2つ並んでいるのが、顔が「正面」を向いている人です。 頭が白く、目が片側に寄っているのが「斜め・横」を向いている人、頭が濃い茶色で目がないのが「後ろ」を向いている人です。 目の点は、モデルが目を見つけた実際の位置に打っているので、顔を少し横に向けると、目も同じ側へ寄っていきます。 手首と足首のまわりの薄い丸は、直前の動きの残像です。 色のついた頭が多いほど、客席から顔が見えているメンバーが多い、ということになります。 右上の大きな数字は、その瞬間に顔が正面を向いている人数です。 棒人間のすぐ下の帯は、顔が正面を向いている人の割合の移り変わりで、黒い縦線がいま踊っている位置、グレーがかかった部分がこれから踊る部分です。 帯が高いところにあるほど、そのとき多くのメンバーが正面を向いていて、帯が落ちこんでいるところは、みんなが横や後ろを向いている場面です。 帯に重ねた濃いグレーの線は、YouTubeの「最も再生された部分」です。線が高いほど何度も見返されている場面で、いちばん高いところに「最も再生された場面」の印を付けています。 Juice=Juiceさんが足を蹴り上げる2か所の前後だけは、1倍速に落として再生しています。 曲が終わると、帯の右上に「曲全体の平均」が出ます。 ■ =LOVEは10人のうち平均7人あまりが正面を向いている 顔が正面を向いている人の割合は、曲全体の平均で、=LOVEさんが72%、Juice=Juiceさんが53%です。 人数に置きかえると、=LOVEさんでは、いつ見てもおよそ7人の顔がこちらを向いています。 Juice=Juiceさんでは11人のうち6人ほどで、客席から顔が見えているのは、メンバーの半分ほどということになります。 この差がたまたま出たものでないかを確かめるため、8カウントごとの値のばらつきから幅(95%)を見積もると、=LOVEさんが66〜78%、Juice=Juiceさんが47〜60%で、重なりませんでした。 どこか一部の目立つ場面だけで差がついたのではなく、曲を通して、=LOVEさんのほうが正面を向いている時間が長いということです。 もう少し細かく見ると、「全員」か「1人を除いた全員」が正面を向いている時間は、=LOVEさんでは曲の37%あり、Juice=Juiceさんの17%の2倍以上です。 =LOVEさんでは、ほぼ全員の顔がそろってこちらを向く場面が、曲の3分の1以上を占めています。 ■ Juice=Juiceは全員で向きを変える では、Juice=Juiceさんの正面の割合を下げているのは、どんな場面なのでしょうか。 8カウントの区切りで見ると、「正面を向いている人が半分に満たない」区切りは、=LOVEさんが71個のうち9個なのに対し、Juice=Juiceさんは64個のうち28個です。 =LOVEさんでは8個に1個ほどしかない「正面が少数派になる8カウント」が、Juice=Juiceさんでは半分近くの8カウントにあらわれています。 「後ろを向いている人が1割を超える」区切りは、=LOVEさんでは1個だけですが、Juice=Juiceさんでは21個です。 Juice=Juiceさんの振り付けには、客席に背中を見せる動きが、曲のあちこちに入っているということです。 たとえば、Juice=Juiceさんの最初のサビ「アモーレ ミ・アモーレ」の8カウントでは、11人がそろって体と顔を横に向けていて、正面を向いている人の割合は2%まで下がります。 1人、2人が横を向くのではなく、11人が同時に向きを切り替えているので、割合が一気に落ちるわけです。 帯を見ても、Juice=Juiceさんの青い帯が何度も深く落ちこみ、=LOVEさんの赤い帯は高いところにとどまって、落ちこんでもすぐに戻ってきます。 ここで気になるのは、移動の影響です。 横へ移動しているあいだは、進む方向へ顔が向きやすいので、移動が多いほど正面の割合が下がる可能性があります。 そこで、「その場にとどまっている人」だけで集計し直しましたが、正面を向いている割合は=LOVEさんが79%、Juice=Juiceさんが63%で、差はほとんど変わりませんでした。 つまり、この差は「よく動くから横を向く」のではなく、立ち止まって踊っているときにも、振り付けの中で顔の向きそのものを変えているところから来ているということです。 ■ いちばん見返されている場面にも2組の個性が出ている YouTubeの再生バーに出る「最も再生された部分」と、骨格から読みとれる動きを重ねてみました。 Juice=Juiceさんで、骨格から「足首が腰より高く上がっている人」を探すと、6人以上がそろって足を蹴り上げる場面は、曲の中で2回しかありません。 1:07前後と2:09前後で、どちらもサビの直前です。 1:07前後はこの動画でいちばん再生されている区間で、2:09前後も上から6番目に入っています。 視聴者が何度も見返しているのは、11人がそろって足を頭の高さまで蹴り上げる、この一瞬だということです。 顔の向きを0.5秒ごとに見ると、蹴り上げの前後1秒ほどは正面を向いている人が7〜9割いますが、そのあと1秒もたたないうちに全員が横を向き、正面の割合は0%になります。 2:09前後でも同じで、正面を向く時間は蹴り上げの前後1秒半ほどに集まっています。 ふだんは向きを変え続けるJuice=Juiceさんが、ここぞという一瞬だけ、ほぼ全員で正面を向いている、ということです。 =LOVEさんの振り付けには、そろって足を蹴り上げる場面はありませんでした。 いちばん再生されている区間は2:16〜2:23で、ここは10人の左右の広がり(足元の端から端まで)が、身長の4.4倍と曲の中で最も広くなる場面のひとつです。 この区間では、顔が正面を向いている人の割合が90%あります。 同じくらい横に広がる1:55〜1:59は、正面の割合が42%で、再生は山の4割ほどにとどまります。 =LOVEさんで見返されているのは、横いっぱいに広がった10人が、ほぼ全員こちらを向いている場面だということです。 どちらのグループも、いちばん見返されている場面に、それぞれの振り付けの個性がはっきり表れています。 ■ 全員が同じ振りを踊る時間は2組で大きく変わらない もうひとつ、骨格から腕と脚の角度を比べて、メンバーが同じ形の振りを同時に踊っている時間がどれくらいあるかも見ました。 これはダンスの上手い下手を測るものではなく、振り付けの作りを見るものです。 全員にそろった振りを当てている場面では値が高くなり、メンバーごとに違う振りを当てたり、時間をずらして踊ったりする場面では、どれほど上手に踊っていても値は低くなります。 人数の違う2組を同じ条件で比べるために、どちらも5人を選ぶすべての組み合わせで、「いちばんずれている人でも20度未満」に収まっている割合を出すと、=LOVEさんが44%、Juice=Juiceさんが34%です。 8カウントごとのばらつきが大きく、幅(95%)が重なるため、はっきりした差とまでは言えません。 全員で同じ振りを踊る時間の長さは2組であまり変わらず、違いがはっきり出たのは「どちらを向いて踊るか」のほうだということです。 *** 以下仮説も含みますが、興味深かった点を記しておきます。 *** =LOVEさんの、顔を正面に向け続ける振り付けは、客席から見たときに、 「いつ見ても、だれかの顔がこちらを向いている」 状態を作る構成です。 10人もいると、1人ひとりの姿は小さくなりますが、顔がこちらを向いている時間を長くとることで、それぞれのメンバーを見つけやすくしているのかもしれません。 *** Juice=Juiceさんは、11人がそろって横や後ろを向く振りを何度もはさんでいます。 顔を見せる時間をあえて削ってでも、体の向きを全員で一斉に切り替えることで、集団としての形の変化を見せる作りになっているのかもしれません。 そのぶん、見事な身体能力による蹴り上げの一瞬にだけ11人の顔がそろってこちらを向くことが際立ち、何度も見返したくなる場面になっているのではないでしょうか。 *** 同じ判定で、これまで解析した5曲も測り直しました。顔が正面を向いている人の割合は、次のとおりです。 ・M!LKさん「爆裂愛してる」:78% ・FRUITS ZIPPERさん「ふるっぱれーど」:77% ・FRUITS ZIPPERさん「わたしの一番かわいいところ」:76% ・=LOVEさん「とくべチュ、して」:72% ・BE:FIRSTさん「Missing」:54% ・Juice=Juiceさん「盛れ!ミ・アモーレ」:53% ・HANAさん「ROSE」:36% 7曲を並べると、「70%台」の=LOVEさん、FRUITS ZIPPERさん、M!LKさんと、「50%台以下」のJuice=Juiceさん、BE:FIRSTさん、HANAさんの2つに分かれます。 これまでの解析で床の上を大きく動き回っていたHANAさんとBE:FIRSTさんが、顔の向きでも「正面が少ない」側に入っているのは、興味深いところです。 床を広く使う振り付けでは、移動の途中だけでなく、隊形を見せるために体の向きを変える場面も多くなるのかもしれません。 ただし、比べたのは各グループ1曲ずつです。 同じグループのほかの曲でも同じ傾向が出るのか、そして曲のジャンルや振付師の違いがどう表れるのかは、これから確かめたいところです...! ■ ご注意! ・顔の向きは、推定した両目と鼻の位置から判定しています。両目が見え、鼻が両目の中央付近にあり、目の間隔が縮んでいないときを「正面」、鼻が見えないときを「後ろ」としています。判定した顔を各グループ15枚ずつ目で確かめ、正面と後ろはほぼ一致することを確かめています。 ・耳は髪で隠れることが多いため、判定には使っていません。 ・棒人間の肩から下は、別の骨格推定モデル(ViTPose-H)で推定し直しています。最初に使ったモデルでは、Juice=Juiceさんの1:07前後や2:09前後の、足を頭の高さまで蹴り上げる動きが取れなかったためです。それでも、重なっている人や、脚が胴体の真正面に重なる人は取りきれていません。 ・「最も再生された部分」は2026年10月22日に取得したもので、最も多い区間を1とした相対値です。再生回数そのものではありません。見返される理由には、歌詞やメンバーの表情なども含まれるため、振り付けだけが理由とは限りません。 ・蹴り上げは、足首が腰より身長の1割以上高い人の数で、横への広がりは、全員が映っているコマの足元の左右の端から端までを、身長の中央値で割って出しています。 ・メンバーが重なって隠れている人は、正面に含めていません。Juice=Juiceさんのほうが重なりがやや多いため、人数から出した値は少し低めに出ている可能性があります。隠れている人を除いて集計しても、正面の割合は=LOVEさんが78%、Juice=Juiceさんが63%です。 ・2本はカメラの高さが違い(=LOVEさんが約1.4m、Juice=Juiceさんが約1.8mの目安)、見下ろす角度が顔の写り方に影響している可能性があります。 ・「盛れ!ミ・アモーレ」の撮影場所は、画面の右側がガラス戸になっています。ガラスに映った姿は、足元の位置から見分けて除いています。 ・顔の向きの判定は1人ずつの区別を使わずに行っているため、メンバーごとの値は出していません。 ・8カウントは音から拍を検出して区切っています。 ・曲が始まる前と終わったあとの部分は除いています。 ■ 対象動画 ・=LOVE(イコールラブ)/ 18th Single『とくべチュ、して』Dance Practice ver.(=LOVE(イコールラブ)公式チャンネル、2025年2月28日公開) ・Juice=Juice『盛れ!ミ・アモーレ』-Dance Practice ver.-(Juice=Juice、2025年10月10日公開)

徒然研究室✍🏻

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