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NewJeans「Bubble Gum」のMVではイーディス・ウォートンの小説「エイジ・オブ・イノセンス」をミンジが読んでいることが話題になった。MV公開後、この本の販売量が韓国で8倍に上がったと言われている。 韓国では「純粋な時代」という題名で発表されているこの小説は、1870年代のニューヨークの上流社会に属しながら、その社会の偽善に幻滅している青年が、上流社会にしっかり馴染んでいる婚約者と、ヨーロッパの文化を体験したことで自由奔放に生きるようになったかつての幼馴染、という二人の女性の間で揺れ惑う青年の姿を描いた作品。 このストーリーをなぞってみると思い出すのは、昨年の記者会見以降何度か人前で話していた時のミンヒジンの姿だ。 彼女は自分がなぜこのような乱暴な口の利き方をするのかと言えば、人前では綺麗ごとばかり並べながら、裏では口汚いことを言っているような人間が嫌いだからだと語っている。業界の実力者と言われ、表では上辺の理想を語りながら、裏ではおぞましい下ネタを言い放ち、本当は金にしか興味のないような中年以上の男性をたくさん見てきたと言っていた。 偽善を憎むミンヒジンにとって、芸能界という空間は決して居心地の良い場所ではなかったはずだ。 しかし一方で、彼女が長くその環境に浸かり恩恵を受けていたことも事実で、それに対して忸怩たる思いもあっただろう。 「Bubble Gum」のMVは発表当時韓国では「ユンスル」のようだ、と語られていた。ユンスルとは太陽や月の光が水面に反射してキラキラ輝くさざ波のことで、日本語にはこれに対応する単語が無い。 「今日は私がシャボン玉を作る方法を教えてあげる」というヘインの無邪気なセリフから始まるこのMVは、シャボン玉、風船ガム、扇風機、風船、ビー玉、自転車、風車、ホタルといった夏を思わせるアイテムが羅列され、メンバーがその中で美しく戯れ、このグループらしい夏の清涼感が漂っている。 NewJeansの純粋さが凝縮された映像のようにも思う。 「純粋な時代」が発表され100年を経てもまだ偽善に満ちた社会は変わらず存在しており、そんな中でミンヒジンは本当の純粋さを「Bubble Gum」のMVで追求したかったのでは、と韓国で書いている人がいた。 もしかしたらNewJeansというグループ自体、繫栄を続ける一方で偽善と邪悪さに満ち溢れたK-POPの中で、その当事者の一人でもあったミンヒジンという特異な才能を持つクリエイターが、本当の純粋さとは何なのかということを問うたプロジェクトだったのかもしれない、という気がしてしまう。 昨年4月以降の様々な動きを思い出すと、更にその気持ちが強くなってくる。 参照
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