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元騎手 瀧川寿希也の感想 本日福島競馬2R。 最後の直線での進路取りについて、江田照男騎手が「降着ではないか」と異議を申し立てた件について、元騎手目線で少し話します。 裁決委員は坂井瑠星騎手に過怠金3万円。 ただし降着には値しないという判断でした。 まず僕の見解としては、今回がハナ差だったことを考えても 【確実に着順が入れ替わっていた】 とまでは言い切れないと思います。 そこは裁決の判断と同じです。 ただし 【入れ替わっていた可能性が0だったか】 と言われると、それもまた言い切れない。 ここがかなり難しい部分です。 騎手目線で見ると、馬と馬がぶつかった時に、内側で前にいる馬は意外と不利を受けているように見えて、実際にはポジション的に有利な場合があります。 逆に外の馬は、接触した瞬間に外へ押されたり、バランスを崩したり、前進気勢が削がれたりする。 今回も接触の瞬間だけを見ると、坂井瑠星騎手の馬の方が無駄に減速しているようにも見えました。 だから正直 【接触がなかった方が坂井瑠星騎手の馬がもっとスムーズに勝っていた可能性】 もあるように見えます。 なので今回の裁決が降着にしなかったこと自体は、僕も理解できます。 ただ、ここからが本音です。 僕が騎手になった頃から、降着のルールは昔と大きく変わりました。 そして個人的には、昔のルールの方が良かったと思っています。 今のルールだと、悪質な進路取りでも 「着順が確実に入れ替わったとは言えない」 となれば降着にならないケースが出てきます。 極端な話、相手が大きな不利を受けたり、落馬するような形になっても、先着しているかどうかを証明できなければ処分は過怠金や騎乗停止止まりになることがある。 そうなると見ている側からすると 【やったもん勝ち】 に見えてしまう部分があるんです。 これは騎手の中でもかなり不評でした。 もちろん今の裁決の基準がある以上、裁決委員もそのルールの中で判断するしかありません。 今回の件も、今のルールで見れば降着なしは理解できます。 ただ競馬の安全性や、騎手心理を考えるなら 【危ない進路取りをした時点で厳しく取る】 昔のルールに近い形の方が、騎手ももっと進路に対して慎重になると思います。 今回の件は 坂井瑠星騎手が一方的に悪い 江田照男騎手の主張が完全に正しい という単純な話ではありません。 レースの中の一瞬の判断。 馬の動き。 接触した時の位置関係。 ハナ差という着差。 その全部が絡んだ難しい裁決です。 ただ元騎手として一番思うのは 【今の降着ルールはもう一度見直してもいい】 ということ。... show more
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