
佐々木徹 (Toru Sasaki)
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市場データと人間心理から「市場の心理」を読む人。ゴールド・原油・ビットコインを毎週6市場横断で定点観測。 ココスタ運営 / 米CMT1級
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ドル円の介入で、必死だったのは日本よりアメリカだったのかもしれません。じゃなかったかもしれません。 介入のあと日銀に利上げを露骨に恫喝してきたり、WSJのニックを名指しで叩いたり、どう見てもアメリカ側が焦ってる。 気になって調べたら、14兆ドルという数字にたどり着きました。 今後3年で満期を迎える米国債が14兆ドル。その平均クーポンは3.3%。ところがいまの10年金利は4.67%です。 この差のまま借り換えると、追加の利払いは年1,920億ドル。約30兆円です。 日本が国債費に使う31.3兆円とほぼ同じ額を、増える分だけで新しく背負う計算になります。 ちなみにアメリカの利払いはすでに年1兆ドル超。円にすると157兆円で、日本の国家予算122.3兆円より大きいんですよね。利払いだけで。 ここまで来ると、長期金利1bp(0.01%)が年14億ドル、1日あたり約6億円という重さが見えてきます。 で、この一点を置いて彼の打ち手を並べ直すと、全部つながるんですよ。 ・10年債の入札を絞って短期で調達 ・銀行規制を緩めて国債の買い手を作る ・FIMAレポ枠の拡大をFRBに要求(日本に米国債を売らせないため) ・日銀に利上げを要求(円と日本の長期金利を鎮めるため) ・介入でドルではなくユーロを売却(強いドルの看板を守るため) 全部、米国の長期金利のためなわけで。 叩かれたニックが投下していたのは、FIMAレポはもともとドル調達に困った国を助けるための設備で、日本にドル不足は起きていない、という指摘。しかもFRBの公式サイト自身が「これは流動性の制度であって為替の制度ではない」と書いている、と。 本当に「日常的なツール」なら、仕組みを解説しただけの記事に財務長官が激高する理由がないんですよね。 次に見るのは8月末のG20(ベッセント=植田)と、9月17〜18日の日銀。介入の請求書がここに届くのかどうか。 ちなみに円のCOTは7/28から8月4日にかけてネットショートが12万枚も焼かれてます。 2026年では断トツの巻き戻しでした。燃料が燃え尽きた後でG20と日銀会合を迎えます。 さて、どうなりますでしょうか。
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