
片岡K
@kataoka_k • 46,571 subscribers
映像クリエイター、演出家、著述家など。 趣味は一口馬主で、愛馬はテルツェット、プライルード、クールキャット、マックアルイーンなど。命名馬にマルチャレアル、マルクパージュ、アンスラレイ。
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映画『汝、星のごとく』の感想を書く。原作未読なので、映画のみの感想。 ネタバレしないよう注意しながら書くけど、観た人向け。以下、長文です。 ハッキリ言います。全然泣けない!泣けるか、こんなもんで! この映画、主人公たちが不幸になることと、それを見た観客が泣くことを、混同しているんだよね。 親がダメ。 家庭環境が悪い。 島社会が息苦しい。 恋愛もすれ違う。 人生も思い通りにならない。 病気になる。 事故に遭う。 人が死ぬ。 …という具合に、とにかく「泣けそうな材料」がこれでもかと大量投入される。ところが、不幸の量と感動の量は比例しないんだよ。むしろ不幸を盛れば盛るほど、「またこのパターンかよ…」という気持ちが先に立ってしまって、感情移入できないのよね。 それよりもっと重大な問題。 それは、広瀬すずと横浜流星演じる暁海と櫂の中にある、お互いに対する「なぜそこまで好きなの?」が弱い。圧倒的に弱かったね。 17歳の二人が惹かれ合うことはちゃんとわかるんだよね。きちんと描かれてるから。 でも、そこから先、「この二人でなければならない」という恋愛の必然性がちっとも積み上がっていかない。二人の関係を長期間追いかけるわりに、 なぜこの人だけなのか。 なぜ別れられないのか。 なぜ相手をそこまで想い続けるのか。 そういう恋愛の核心部分が、観客の体感としてちっとも残らないわけ。ラブストーリーでこれはかなり致命的だよね。 たぶん、主人公二人の魅力を、横浜流星と広瀬すずという演者がもともと持ってる魅力(ビジュアルはもちろん、人間的魅力も含めて)に頼りきってるんだよ。脚本がさ。 主人公二人の人間的魅力、そしてお互いの恋愛の熱量を観客が共有できないまま、物語だけがどんどん時間を進めていく。だから、いくら不幸を積み重ねても「大変っスね」でしかない。 「わーん!この二人、かわいそう!」まで届かないんだよ。 そもそも二人がちゃんと話せば済みそうなことを、なかなか話さないからね。 誤解する。 離れる。 再会する。 が、またすれ違う。 ラブストーリーでは王道だけど、これもやりすぎると冷めるんだよなあ。テレビの連ドラならともかく。2時間の映画の中じゃ、薄っぺらい。 そんな中、長谷川博己演じる北原先生だけが強烈な存在感を発揮しているのは、脚本がこの人物をちゃんと魅力的に描けてるから。 妙に達観しているだけではなく、少し変人で、危うく、それでいて温かい。 この「説明しきれない人物造形の厚み」が、主人公二人よりもずっとずっと魅力的に見えてしまった。 関係者の皆さん、この映画に感動したというお客さん、ホントごめんなさい! 「観たけどイマイチ泣けなかった」と不満なお客さん、あなたの胸のうちを少しは言語化できたでしょうか? それにしても、広瀬すず…。君はいつまで制服姿のピュアな女子高生を演じられるんだよ…。スゴイわーマジで。惚れ直しました!
片岡K3,944,278 Aufrufe • vor 15 Tagen

それではここでシンゾー&ドナルド会談後の握手の様子を振り返ってみましょう。 握手の長さが話題になりましたが、今回とはトランプ大統領の表情がまったく違います!
片岡K5,264,600 Aufrufe • vor 1 Jahr

一度も勝ったことない東京コース。それもG1の大舞台2400mでルメール&レーンをねじ伏せて勝ったからね。 とんでもない女性騎手だよ、今村聖奈。 まだ22歳。
片岡K386,509 Aufrufe • vor 5 Monaten

第3話まで観ました。 感想を一言で言うと「広瀬すずをもっと出せっ!」です。 …というのは冗談で、とにかくもう日本では考えれられないスケールのドラマだね。全8話でウン十億円は軽く使ってる。 そもそも東京駅丸の内口あたりであんなロケがよくできたね。業界人もコレ観たらみんなびっくりするんじゃないかな。 まずは第1話の冒頭5分で一気にハートを鷲掴みにされる!(まさかモーリー・ロバートソン氏の遺作がこれだったとは衝撃…!) 掴まれたら最後、全話一気見に向けて一直線でしょうな。 スピード感あるSFクライムスリラー。謎が謎を呼ぶ中毒性。容赦ない衝撃の展開。映像とVFXのとんでもないクオリティ。劇伴も本当に素晴らしい。 オリジナルの『ガス人間第一号』とはあんまり関係なさそうなので、そっちの知識はなくて問題ナシです。 小栗旬と蒼井優の芝居が素晴らしいので、最初っからグイグイ引っ張られます。脇役陣も皆良いけど、なにしろ広瀬すずをもっと出せ(二度目)。 Netflix俳優のピエール瀧もちゃんと出てた(捕まえる側の役です)けど、一番ビビったのは竹野内豊の風貌だった。このあたりはまあ見て。とにかく見て。すごいから。 そして何より、ガス人間役のUTA。父は本木雅弘、母父・内田裕也、母の母・樹木希林という良血サラブレッドの存在感がハンパない。もちろん俳優としてはまだ未熟なんだけど、それが良い具合に「人間じゃないガス人間」としてのリアリティを生み出してる。 脚本は『新感染』シリーズのヨン・サンホ。個人的にはこの人だけがちょっと不安かなあ。謎が最後まで謎のまま終わっちゃったりする人なので。 配信が始まったら、4話以降を一気に観るつもり。 皆さんも観てください。Netflixに入っててコレを観ないという選択肢はないとボクは思う。
片岡K54,350 Aufrufe • vor 4 Monaten

劇場で観逃した映画はなるべく配信で追いかけてるが、先日アマプラで観た『金子差入店』は「なぜ劇場で観なかったんだ俺!」と後悔するほど良かった! 主演・丸山隆平の、感情的爆発と内面的葛藤を巧みに表現した演技が素晴らしかったなー。こういう作品こそ映画館でじっくり味わいたいよね。 真木よう子、北村匠海、岸谷五朗、そして寺尾聰。キャストがみんなイイ!特に妻役の真木よう子、アンタはなんて良く出来た嫁なんだ。惚れちまったよ。 刑務所や拘置所への差し入れを代行する「差入屋」という知られざる職業を題材にしたヒューマンドラマ。加害者家族からの依頼を受けつつ、自身の過去や被害者家族の感情などに向き合う姿は、善悪の境界と赦しの難しさを深く深く考えさせれる。4回ほど感情を激しく揺さぶられ、号泣した。 古川豪監督はこれが長編初監督作らしいけど、演出も細かくて確かな力量を感じたよ。植木鉢を何度も割られながらも再び植え直すなんてシーンをさりげなく入れるあたりが素晴らしい。 ああ、イイ映画を観たなあ。いやホント、これは劇場で観るべきだった。ごめんなさい。 オススメです。 『金子差入店』↓Amazonプライムビデオ
片岡K68,336 Aufrufe • vor 1 Jahr

映画『未来』の感想。 湊かなえ原作ならではの、多視点&多時間軸を駆使した構成が素晴らしく、散りばめられたエピソードが繋がっていくカタルシスがある。 ただ、全編に渡っていじめ・性的虐待・暴力などの描写が容赦なく続くので、見ていて結構しんどい。救いなき絶望の連鎖に胸が締め付けられる。 20年後の自分からの手紙が微かな希望の象徴なのだが、果たして物語の中で上手く機能していたのか。このあたりは原作を読んでみたくなったな。 希望という意味では、ラストの少女の「選択」に微かな光を感じた。未来の光。 教え子に寄り添おうとする教師役・黒島結菜の力強い眼差しが物語を引っ張るが、この作品の最大の注目は山﨑七海だろう。過酷な虐待・いじめの中で懸命に生きる少女を瑞々しくも生々しい存在感で熱演している。 友人役・野澤しおりの芝居も光ってたなあ。このコの笑顔には救いがある。 北川景子は『ナイトフラワー』もそうだけど、こういう暗い役がハマりだした印象。女優としての新境地か。 どうしても言及しておきたいのが、安川午朗のサウンドトラック。子供たちの孤独・絶望・微かな希望を繊細に表現したアコースティックピアノ中心のミニマルで内省的な音楽が素晴らしい。時間軸が交錯する複雑な構成を音楽がスムーズにつなぎ、感情の起伏をコントロールしていた。 湊かなえ作品特有の暗鬱さが強烈なため、娯楽性を求めて劇場へ行く人にはオススメしにくいが、現代社会の暗部を真正面から突きつけられる作品。スタッフ・キャストの熱量がスクリーンを通してビシビシ伝わって来る。 心して観よ!
片岡K16,970 Aufrufe • vor 5 Monaten

年末年始に何本か映画を観に行ったんだけど、一番印象に残ったのは『世界一不運なお針子の人生最悪な1日』っていうアメリカ・スイス合作のクライムサスペンス系ブラックコメディだった。 母の遺した小さな裁縫店を営む主人公が、麻薬取引の失敗現場?に遭遇。裁縫道具を使って戦うお話。 ホントに針と糸だけでピタゴラスイッチみたいなトラップを次々に仕掛けて奮闘する姿が超独創的で、最高に面白い。 移動式裁縫店の小道具や車など隅々までオシャレで可愛いし、スイスの山間にある小さな町というロケーションも素敵。そういったメルヘン的な雰囲気と、”世界一不運な”主人公がどんどんヤバい方向に向かってしまう残酷で血生臭い展開の、絶妙なコントラスト。 この予告編ムービー、ぜひ観て! 普通に楽しめるエンタメ作品を観に行きたい人にはオススメしないけど、「ちょっと変わったサスペンスが観たい!」とか「コーエン兄弟の映画大好き!」みたいな映画ファンには間違いなくぶっ刺さる作品です。 公開されたのが昨年の12/19だからもう1ヶ月たちますが、全国各地の単館系シアターでまだ細々と公開されており、つまりそれだけ”好評”なんだと思います。
片岡K13,896 Aufrufe • vor 9 Monaten
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