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道民の人@『日本遠国紀行』(笠間書院)全国書店で発売中

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日本各地を旅して鄙びた風景、不思議な伝承など「消えゆく物事」「人の生きた記憶」を記録して生きてます。歴史/街並/建築/廃墟/旅館/民俗/博物学/稀にポトレ 主な著作『日本遠国紀行』(2025年 笠間書院) 画像本文転載・生成AI学習お断り 原稿等依頼・連絡はDM/メールへ:[email protected]

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津軽平野で「青森県」にも「リンゴ」にも見えるデザインの欄干見かけたんだけど、これ作った人天才やろ。

津軽平野で「青森県」にも「リンゴ」にも見えるデザインの欄干見かけたんだけど、これ作った人天才やろ。

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新潟県は国内では珍しく石油が産出する油田地帯。かつて「石油王の村」と呼ばれた新潟市秋葉区は山の中にぼつねんと現れる金津集落、その小川には周辺の地層から滲み出し続ける石油が浮いて虹色に輝いている。

新潟県は国内では珍しく石油が産出する油田地帯。かつて「石油王の村」と呼ばれた新潟市秋葉区は山の中にぼつねんと現れる金津集落、その小川には周辺の地層から滲み出し続ける石油が浮いて虹色に輝いている。

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私が住んだのは、まるで秋田の「秋」の字をそのままこの世に写したような県北部の農村だった。地元の人たちは稲刈りに稲架掛けに、忙しい毎日だったが、近所同士足りない人手を助け合って暮らしていた。 私は彼らの仕事の手伝いをしたり、資格取得の勉強をしたり、秋田で気になっていた風習や風景を調べたりの秋を、1ヶ月弱にわたって続けた。 私たちはよく近くの温泉へ行った。集落で管理している共同浴場は、いつも10人くらいのお年寄りと孫らしい子供たちがいて、今日一日あったことなかったことを耳馴染みのある北東北の訛りにのせて、澄んだ温泉の注がれる湯壺に響かせていた。帰ると食卓には一昨日収穫を手伝った栗ご飯だの、山で採れたサワモダシ(ナラタケ)の味噌汁が並んでいて、本当に楽しい暮らしだった。 思い返せば、あの令和7年秋のクマ騒ぎの中をみんな必死になって生き抜いたのだ。

私が住んだのは、まるで秋田の「秋」の字をそのままこの世に写したような県北部の農村だった。地元の人たちは稲刈りに稲架掛けに、忙しい毎日だったが、近所同士足りない人手を助け合って暮らしていた。 私は彼らの仕事の手伝いをしたり、資格取得の勉強をしたり、秋田で気になっていた風習や風景を調べたりの秋を、1ヶ月弱にわたって続けた。 私たちはよく近くの温泉へ行った。集落で管理している共同浴場は、いつも10人くらいのお年寄りと孫らしい子供たちがいて、今日一日あったことなかったことを耳馴染みのある北東北の訛りにのせて、澄んだ温泉の注がれる湯壺に響かせていた。帰ると食卓には一昨日収穫を手伝った栗ご飯だの、山で採れたサワモダシ(ナラタケ)の味噌汁が並んでいて、本当に楽しい暮らしだった。 思い返せば、あの令和7年秋のクマ騒ぎの中をみんな必死になって生き抜いたのだ。

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秋の男鹿半島まで来てみたが想像以上に「秋」だった。ここには「理想の秋」が広がってる…

秋の男鹿半島まで来てみたが想像以上に「秋」だった。ここには「理想の秋」が広がってる…

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お盆の時期に訪ねた思い出の風景がある。山形県と秋田県の県境あたりでは砂浜から地下水が湧き出している場所が多い。鳥海山の伏流水が何十年と地下を進み、やがて海の目の前でついに地表へ辿り着いたのがこれだ。 この地域の人々は、先祖の魂は海の向こうにいて盆になると海から帰ってきて、盆が終わればまた海の向こうへ帰ると言う。水はいつか海へ出て、そして陸へ帰ってくる… 盆の季節に訪ねて正解だったかもしれない。そんな風景だった。

お盆の時期に訪ねた思い出の風景がある。山形県と秋田県の県境あたりでは砂浜から地下水が湧き出している場所が多い。鳥海山の伏流水が何十年と地下を進み、やがて海の目の前でついに地表へ辿り着いたのがこれだ。 この地域の人々は、先祖の魂は海の向こうにいて盆になると海から帰ってきて、盆が終わればまた海の向こうへ帰ると言う。水はいつか海へ出て、そして陸へ帰ってくる… 盆の季節に訪ねて正解だったかもしれない。そんな風景だった。

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体が治ったら、またこの翡翠ような山の光に満ちた温泉宿に行きたい。東北の山の奥の奥の、いまだガスランプしか照明がない翡翠色の空間に…。

体が治ったら、またこの翡翠ような山の光に満ちた温泉宿に行きたい。東北の山の奥の奥の、いまだガスランプしか照明がない翡翠色の空間に…。

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晩夏の新潟旅の思い出や聞き取り記録をようやくまとめ終わったのだが写真や動画を見返し続けたおかげで今になってまた泣きそう。私には夏の終わりの時間と、旅という遠回しな自傷が必要なんだ。必要…なんだ。

晩夏の新潟旅の思い出や聞き取り記録をようやくまとめ終わったのだが写真や動画を見返し続けたおかげで今になってまた泣きそう。私には夏の終わりの時間と、旅という遠回しな自傷が必要なんだ。必要…なんだ。

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九州北部の特定の神社で、それも節分の頃にだけ現れる光景がだいぶ和ホラーで良いんだ。夕闇にいつまでも家に帰らないとな、おたふくサンが出るぞ…

九州北部の特定の神社で、それも節分の頃にだけ現れる光景がだいぶ和ホラーで良いんだ。夕闇にいつまでも家に帰らないとな、おたふくサンが出るぞ…

161,489 Aufrufe

静養中に岩手県の雪の山村を訪ねていた。村唯一の土建屋さんにお邪魔させていただくと庭でシカを飼っていて驚いた。6年前、仔鹿の頃に保護して以来、保健所に届けて飼育しているそうで、毎日のブラッシングのおかげで毛並みはツヤツヤ、家を空ける時は寂しがって鳴くという。シカってこんな懐くんだ…

静養中に岩手県の雪の山村を訪ねていた。村唯一の土建屋さんにお邪魔させていただくと庭でシカを飼っていて驚いた。6年前、仔鹿の頃に保護して以来、保健所に届けて飼育しているそうで、毎日のブラッシングのおかげで毛並みはツヤツヤ、家を空ける時は寂しがって鳴くという。シカってこんな懐くんだ…

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「旅」と「旅行」は異なるものだ。旅行とは非日常による慰安や気分転換だが、旅は非日常あるいはそれ自体が日常となった者による遠回しな自傷行為である。私のような人間には旅こそ必須栄養素であって、これなくしてはまともに生きられないことをこの自分一人の湯治場の夜を眺め、夜に沈み、今一度考える。「書くために旅に出る」いや違う…旅はやはり生態なのだ。生物が酸素を介して呼吸をするが如き、「酸化」という生命の基礎にして現在的自傷行為。それが私にとっての「旅」なのだ…。

「旅」と「旅行」は異なるものだ。旅行とは非日常による慰安や気分転換だが、旅は非日常あるいはそれ自体が日常となった者による遠回しな自傷行為である。私のような人間には旅こそ必須栄養素であって、これなくしてはまともに生きられないことをこの自分一人の湯治場の夜を眺め、夜に沈み、今一度考える。「書くために旅に出る」いや違う…旅はやはり生態なのだ。生物が酸素を介して呼吸をするが如き、「酸化」という生命の基礎にして現在的自傷行為。それが私にとっての「旅」なのだ…。

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夏の奥三河、陽も暮れかけた夕刻。イヌマキの下に並んだ石塔石仏に蝋燭が灯され、和尚さんが集落の人々とともに『祇園牛頭天王縁起』なるお経を静かに唱える。苦難と流浪の旅を続けた牛頭天王の物語だ。 蝉の声と鈴の音に、経文が朗々と響く。「蘇民将来は必ず栄え、巨旦長者は必ず亡ぶべし」…

夏の奥三河、陽も暮れかけた夕刻。イヌマキの下に並んだ石塔石仏に蝋燭が灯され、和尚さんが集落の人々とともに『祇園牛頭天王縁起』なるお経を静かに唱える。苦難と流浪の旅を続けた牛頭天王の物語だ。 蝉の声と鈴の音に、経文が朗々と響く。「蘇民将来は必ず栄え、巨旦長者は必ず亡ぶべし」…

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4日の紀伊山地彷徨の先に辿り着いた熊野灘の港町が水きれいすぎて私はもう語彙力が消え去ってしまったよ…。青さ思い出せばまた見えたまた見えた(初心)

4日の紀伊山地彷徨の先に辿り着いた熊野灘の港町が水きれいすぎて私はもう語彙力が消え去ってしまったよ…。青さ思い出せばまた見えたまた見えた(初心)

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地方の町や村を旅しているとたまーにお祭りでもないのに提灯が並んでいる誰もいない路地や広場に行き着くことがある。たぶん賑わいのための取り組みなんだと思うけど、不穏さと妖しさと美しさが同居していてとても良い(福島県にて)

地方の町や村を旅しているとたまーにお祭りでもないのに提灯が並んでいる誰もいない路地や広場に行き着くことがある。たぶん賑わいのための取り組みなんだと思うけど、不穏さと妖しさと美しさが同居していてとても良い(福島県にて)

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初夏から夏にかけての夕暮れのしっとりとした空気感が生きるのにちょうどよく思う。暑くもなければ寒くもない。だが濃密な湿り気だけはあって、田んぼや川のそばではカエルが、草地を通りかかると名前も知らない虫の低いような高いようなビー…という鳴き声が響いている。そういう季節のこの時間が。

初夏から夏にかけての夕暮れのしっとりとした空気感が生きるのにちょうどよく思う。暑くもなければ寒くもない。だが濃密な湿り気だけはあって、田んぼや川のそばではカエルが、草地を通りかかると名前も知らない虫の低いような高いようなビー…という鳴き声が響いている。そういう季節のこの時間が。

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