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Armが自社製チップ「AGI CPU」をメタと共同開発するという今回の発表について整理させていただく。 孫正義の言動をつぶさに追っている私からするとこれはほぼ規定路線。 氏がArm買収直後に自信満々に放った言葉が全てを物語っている。 「私がArmを所有したのだから遥かに大きな収益をあげることになる。 そしてArmの時価総額は(当時世界一の)Googleを超える」 まず重要なことは、IT業界の勝利の方程式を理解すること。 最初は赤字をばら撒いてでも市場占有率を拡大させ、市場を占有したら徐々に価格を上げていくという戦略。 顧客は他者に乗り換えようとも既に出来上がったネットワーク効果と多額のスイッチングコストから容易に乗り換え不能となっていく。 スマホのIPビジネスだけの会社を2016年に孫正義が買収後に非上場にしクラウド、自動車、ロボティクスの巨大市場でもマーケットを占有するべく赤字を掘ってでも蒔いた種が果実をつけたまさに今、満を持して利益率の高い自社開発に乗り出すということ。 上記のネットワーク効果とスイッチングコストから顧客は容易に他者に乗り換えができない。 余談だが日本の消費者にとってわかりやすい例として同じソフトバンク系列のPayPayがある。 ・100億円あげちゃうキャンペーン等で顧客(主に消費者側)の市場占有率を拡大する。 ・消費者側の占有率が上がれば店舗側もPayPayを積極的に導入する強い動機となる。 (また、店舗側にはクレカに比べ安い手数料と圧倒的に短い入金サイクルというのも魅力ではある) ・更にPayPayの市場占有率が拡大してVISAや三井住友カード等の競合になりうる大手同業他社もPayPayと提携しないと生き残れず提携に踏み切る。 ・これから新たなサービスを広げて、更には手数料を上げていくことが容易に想定され利益の黄金期に入る。 さて、話を今回のArmの基調講演に戻すと要点は以下の通り。 レネ・ハースCEOは「AIの主戦場が訓練中心から推論・エージェント運用中心へ移る。そのときCPUが再びボトルネックになる。だからArmは、IP屋のままではなく、AIデータセンター向けCPUそのものを出して主導権を握りにいく」という宣言。 更に要点を深堀すると ・AIでもCPUは脇役ではない、むしろ中心に戻る。 生成AIではGPU/アクセラレータが注目されがちですが、実際のAIクラウドではCPUがオーケストレーション、スケジューリング、データ移動、制御系処理を担うとはっきり示されている。 ・エージェントAIでCPU需要が爆発する Armは、AIが単発のチャット応答から、常時動き続けるエージェントへ移ると、CPU側の負荷が急増すると説明しています。公式発表では、AIエージェントの普及により、データセンターは1GWあたり現在の4倍超のCPU容量を必要とするというイメージで示している。 ・ただし“顧客と競合する”のではなく、提供メニューを拡張するという建て付けでこれは重要。 Armは、IPだけ欲しい会社にはIP、CSSが欲しい会社にはCSS、完成品に近いものが欲しい会社にはArm AGI CPU、という選択肢の拡張だと説明。 メディアQ&Aでも、顧客から「CSSをベースにもっと先までやってくれ」と求められたのが発端で、既存モデルの延長線上だと答えている。 ・Metaを先頭に、AIインフラの実需を取りに行く発表だった。 AGI CPUはMetaがリードパートナー兼共同開発先で、OpenAI、Cloudflare、SAP、SK Telecomなども用途を持つ顧客として挙がっており、単なるビジョン発表というより、すでに顧客と量産体制が見えている商用化発表だった。 ・Armはx86(intelやAMDのCPU)比で2倍超のperformance per rackを主張。 今回レネハースが発表したAIデータセンターでの市場規模 ・1兆ドル超:AIインフラ全体の投資規模感。CPU単体ではない。 ・1000億ドル:Armが将来的に狙うデータセンター/AIクラウド関連の実質TAMに近い。 ・150億ドル:Armが約5年後に目指すAIクラウド市場での自社開発CPU売上目標。 最後に、Armが自社開発を進めることで既存顧客が離れないかという意見も当然ある。 私の意見はごく一部の顧客ではArm離れが起きると思う。 しかし上記スイッチングコストとネットワーク効果(今後の主戦場になりうるエッジAIの雄Armという文脈では尚更)からほとんどそれは起きず逆に最大の競合とおぼしきIntel、AMDさえもArmとの提携をしないと生き残れないということになるかもしれないと見ている。
42,723 görüntüleme • 3 ay önce •via X (Twitter)
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