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『マルサの女』('87)での、クレーンを利用した2分間ワンカット長回しのメイキング。 撮影技師の大変さが分かる良い教材になると思います。
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【↓撮影当日の監督・伊丹十三の日記より】 十一月二十四日 月曜日。 引き続き社長室。亮子が税務調査で初めて権藤に対面するシーンである。 芝居のテンポかなり早く、人物に縦備上下の動きあり。再びクレーンの前後移動、上下左右の首振り、ブラス、カメラのパンを組み合せた複雑な撮影になった。 シーツをかぶせる芝居、思いの他うまくゆく。 シーン全体二人の関係位置が実に微妙で、再び厳密芸術の限界に挑む撮影となった。 こういう撮影に適応できる俳優は日本にはそう多くない。 なによりフレームということを理解せねばならぬからだが、山さん(山崎努)は自ら「正確俳優」と名乗るだけあって別格、宮本信子も驚くほど機械的精密さを身につけてきた。 二人の出番となると、オッチャンも米造さん(カメラマン)も位置に関しては全く頼できるため、その分リラックスして仕事している。 今日の山さんは柔かくて最高の出来。本番二回目のOKでスタッフから思わず拍手が起る。 小物その他の打合せ、約一時間。二十時帰宅。 (『マルサの女日記』伊丹十三著より抜粋。)

【誤字脱字訂正】 × 縦備上下 ◯ 縦横上下 × 全く頼 ◯ 全く信頼

これスタッフも卓越した技術だけど山崎努と宮本信子が計算通りのフレーム内で演技完結しているのが凄い。テレビのスタジオ収録みたいな演者を追いかける小細工は出来ない。照明もフォーカスも全て計算ずくで撮影してるから。伊丹十三がフレーム内できっちり収まると評していたのはこういう事かと実感出来る舞台裏。
このメイキングの監督が「Shall We Dance」の周防 正行。「『マルサの女』をマルサする」を見て映画撮れるようになりました。

傑作中の傑作 山崎努のお金の貯め方(コップの水)と ハンカチに番号を書くシーンは 1000回は見た

米造さんのシャープなカメラ好きだったなあ スタンダードのフレームもやっぱりいい

本当に圧巻‼️ 叫んだり泣いたりばかりの目立つ挙動でないのが非常に良い 学芸会芸は飽きた

伊丹十三作品、そして相米慎二作品ではNK特機さんが大活躍されてますね。 今みたいにモニター画面があるわけじゃないのに特機の技師さんが自らカメラのフレームを覗いてるかのように細かく動いてるのが本当にすごいです!

何気なく観ていてこういうシーンに気がついた時の嬉しさ。

最近はこう言うカメラワーク少ないね。 出来る人が減っちゃったのかな。 個人的にミヒャエルハネケとかの長回しが好きだなぁ。

うちら業界も最近3Dレイアウトなどによる引きの芝居みたいなものを迎合しがちだが、こうしてみると、上の映像と下の映像では臨場感がちがう。アップで芝居をぬくことは大事なんだなと痛感される。

正にプロ集団。

低予算映画ほどカット割らずに長回しが多い!(役者さんやスタッフは大変だが)

役者もカメラもすげ~( ^ω^ )❗

