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メッサーシュミット Me163「コメート」。高濃度の過酸化水素(T液)と、ヒドラジン・メタノール混合液(C液)の2液式ロケット推進を採用しており、この2つが混合すると自己着火する仕組みだが非常に危険で毒性・腐食性が強く、取り扱い事故が多発した。 Me163のロケットエンジンは、ガソリンではなく、互いに混ざることで激しく反応しあう「燃料」と「酸化剤」を別々のタンクに搭載していた。酸化剤である約80%の高濃度過酸化水素水と、燃料である水酸化ヒドラジン(約30%)、メチルアルコール(約57%)、水(約13%)の混合液を混ぜることで自己着火し強力な推進力を生んだ。 燃料のC液とT液は劇薬であり、漏れ出ただけでパイロットの皮膚を溶かしてしまうほどの強い腐食性と毒性を持っており、Me163の燃料運用は「過酷」と言われた。触れただけで人間が溶け、混ざっただけで爆発する劇薬を、戦時中の劣悪な環境で扱わなければならなかったためだ。
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