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三島由紀夫の事件を例にあげて、大衆の残酷さや狡さについて語る北野武ほんといいな。
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10 Kommentare

北野武、成り上がった人間特有の大衆についての解像度の高さがたるんだよな。

インテリは大衆を下に見がちだけど、実は想像以上にしたたかで賢しいんだよね。

大衆や弱者は必ずしも弱々しい存在ってわけじゃないんだよな。

三島事件は子どもの頃の事で当時は考えがなかったが、その後この動画で話された「自衛官の態度」については、自己陶酔の思い上がった三島に対する現場の自衛官の嫌悪の現れと感じた。「俺は死ぬ覚悟がある。俺に続け」と勝手に言われてもね。クーデター煽動だからね。

自衛官からすると三島由紀夫さんは正式な訓練を受けた本物の戦士ではないし、本物じゃないから過剰に戦士でいきなり押しかけてきて自己陶酔しながら切腹して、それをどう扱えば正解になるんでしょうね? ずっと疑問です。仲間でも戦いあった敵でも家族でもない相手に殺人罪覚悟で介錯する義理あるかな

【小説 新人間革命 15巻 蘇生の章より】 十一月の二十五日のことであった。 衝撃的なニュースが流れた。作家の三島由紀夫が割腹自殺したのである。 彼は、この日午前、自分が主宰する民間防衛組織「楯の会」の青年四人と、 東京・市ケ谷の陸上自衛隊東部方面総監部で総監を監禁。自衛隊員を集めさせ、 バルコニーから演説を行った。 憲法を改正し、自衛隊を国軍とすることや、天皇を中心とする伝統などの擁護を訴え、決起を呼びかけたのである。 カーキ色の「楯の会」の制服に身を包み、悲壮感にあふれた蒼白な顔で彼は叫んだ。 「俺は自衛隊が立ち上がるのを四年間待ったんだ。諸君は武士だろう。ならば、自分を否定する憲法をなぜ守るんだ!」 自衛隊員からは、盛んにヤジが飛んだ。 「何を考えている!」 「英雄気取りは、やめろ!」 賛同する者はいなかった。「七生報国」と書かれた鉢巻きをした、三島の顔が歪んだ。 演説は終わった。 「天皇陛下、万歳!」と叫ぶ声が響いた。そして、総監室で、三島は割腹したのだ。四十五歳であった。 四十二歳の伸一とは、三歳違いであり、彼は伸一と、ほぼ同時代を生きたといえる。 三島由紀夫の事件をニュースで知った伸一は、愕然とした。 ″いったい、なんのための死であったのか″ 三島が書いた「檄」にはこうある。 「われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失ひ、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、 自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。 政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力慾、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、 日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見てゐなければならなかった」 彼は、その魂の腐敗、道義の退廃を生んだ根本原因は、真の日本人、真の武士の魂が残されている自衛隊を違憲状態に置き、 国の根本問題である防衛を、ご都合主義の法解釈によってごまかしてきたことにあると訴えていた。 「もっとも名誉を重んずべき軍が、もっとも悪質の欺瞞の下に放置されて来たのである」 「共に起って義のために共に死ぬのだ」 武士道を規範とする三島にとって、恥辱にまみれて生きることは「醜」であり、義のために死ぬことこそが、「美」であったのであろう。 三島が、日本人の空虚な精神性や政治の腐敗を嘆く気持ちは、伸一にもよくわかった。 しかし、三島は、自分とともに自衛隊が死を覚悟で決起すれば、政治の矛盾や権力欲などの問題が、解決できると確信していたのであろうか。 伸一には、とても、そうとは思えなかった。 三島は、自ら小説に描いてきたように、自刃をもって人生の幕を引き、文学と行動を一体化させ、自分の美学を完結させること自体を目的としていたのではないか。 だとすれば、それは、ナルシシズムであり、生きてなすべき改革を、放棄したことではないか。 大事なことは、現実に何をなしたかである。 また、その行動の背後には、どのように鍛えようとも、やがて、肉体が老い、衰えていくことへの、強い″恐れ″が潜んでいたのかもしれないと、伸一は思った。 伸一は、学生部員と懇談する機会をもつように努めていたが、ある時、三島由紀夫の死の問題が話題となった。 一人の学生が言った。 「先生、三島由紀夫は″義のために起て″と言って割腹しましたが、本当の『義』というのはなんでしょうか」 伸一は頷いた。 「大事な質問だね。『義』すなわち、人間の行うべき道というものを突き詰めていくなら、万人の幸福と平和の実現ということになる。 日蓮大聖人は『一切衆生の異の苦を受くるは悉く是れ日蓮一人の苦なるべし』と仰せだが、この御心こそが、真実の『義』の在り方ではないだろうか。 『憂国の士』というならば、民衆と同苦する心がなければならないと、私は思う」

コメディは他者や自分を攻撃することで、笑いに転嫁するということを理解してますね。 だからこそ、三島由紀夫の演説も一種のショーとして捉える、大衆の残酷さに恐怖を覚えたのでしょうね。 民主主義の欠点で、自由意志のつもりでも、上手くコントロールされてしまう軽薄さがあるのかもしれません。

自衛官が三島由紀夫に罵声を浴びせたのには原因があって、昼食前でお腹が減っていたこと、慕っている上官が人質にとられて、(ひどい目にもあっていた?)仲間意識が強い集団なのに、煽るような行動をとったこと、あと拡声器つかってないから、何言ってるかよくわからなかったことの3点にあるっぽい。

まあ毎日毎日しごかれてた自衛官からすれば定期的に自衛隊体験入隊はすれど入らない金持ちの奴から「目覚めよ、俺に続け」云々と偉そうに言われてもな 三島は文才あって立派だけど大衆や自衛官からすれば自分に酔って思想を押し付けてくる迷惑おじさんでしかない 大衆の恐ろしさなんてまるで関係ない

ある種ヤバい人よね、そんな醜悪なモン見つめながら道化すんのよ? 恐怖あるだろ、絶望感だってあるだろ。 でもそう言う面だけじゃないって多分信じてるんだろうなぁ 漢だなぁ… そりゃ殿、殿って弟子も慕うわ。
