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交通事故にあい 治療中のたぬき 12日目 瀕死の状態だったぽんちゃんの体調を最優先にし、お伝えできていなかったことがあります。今、お話ししたいと思います。 ぽんちゃんは、推定1歳の女の子。 救護したとき、その体は骨が浮き出るほどに痩せていました。 そんな状態の中で この子は、お腹に命を宿していました。 交通事故の衝撃。 お腹の子は助からないだろう… そう思わざるを得ない状況の中、 母体を守ることに必死で尽力しました。 9日目〜10日目にかけて、 タール状の分泌物が見られました。 流産してしまった… そう思った11日目となる昨日 毛布を交換したその直後、 ぽんちゃんが、突然激しく鳴き始めました。 次の瞬間 目の前で、出産が始まりました。 お腹の中で、 まだ懸命に生き続けていた小さな命がひとつ、あったのです。 しかし、ぽんちゃんの体では力むことが出来ず、自力での分娩は難しい状態でした。 このままでは母子共に危険が及ぶと判断し、 慎重に介助し、取り上げたその子は、 この世界の空気を、たった一度だけ胸いっぱいに吸い込み、 そのまま、静かに息を引き取りました。 ほんの一瞬でも、確かにここに生まれてきた命。 助けてあげる事は出来なかったけれど、 この子が短すぎる時間を生きた意味が、 誰かの心の中で、そっと残り続けてくれますように。 その後、もう一匹。 胎盤に包まれた状態で出てきたその子は、事故の影響からか、発育の途中で亡くなっていた命でした。 ぽんちゃんは、 その小さな体で、どれほどのものを抱えていたのでしょうか。 苦しい状態の中でも、必死に食べ続けていた理由は、自分のためだけではなかったのです。 お腹の子に、少しでも栄養を届けようと、 命をつなごうとしていたのかもしれません。 交通事故は、 本当に大きなものを奪っていきます。 見えている一つの命その奥で、 気づかれないまま失われていく命もあることを、どうか忘れないでほしいです。 どうかこの出来事が、 ただ悲しいだけで終わらず、 守れる命について考えるきっかけになりますように。 ロードキルのない未来を、 少しでも多くの人が願ってくれますように。 —————— 出産後のぽんちゃんに、適切な処置と産後のケアを行えたことが、本当に幸いでした。... show more
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