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宮川一夫の撮影による傑作『羅生門』('50)についての黒澤明監督の言: 「この作品の大きな課題の一つは、森の中の光と影が作品全体の基調になるから、その光と影をつくる太陽そのものをどのように捕えるかという問題があった。 私は、その問題を、太陽をまともに撮る事で解決しようと思った。 (中略)キャメラの宮川君は、この初めての試みに、勇敢に挑戦して、すばらしい映像を捕えてくれた。 導入部⇩の、キャメラが森の光と影の世界、人の心の迷路の中へ入り込んでいくところは、実に見事なキャメラ・ワークであった。 後に、ヴェニスで、キャメラが初めて森の中へ入った、と云われたこのシーンは、宮川君の傑作であると同時に、世界のモノクロ映画の撮影の一つの傑作と称しても好いと思う。」 ―黒澤明『蝦蟇の油』('84岩波書店)P393~395
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