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@1996SF • 30,441 subscribers
動物プロ|有限会社サイエンスファクトリー代表 ドラマ・映画・CM・テーマパーク 動物行動学に基づく生体監修/技術施工 動物福祉・傷病鳥獣対応 分野横断の技術協力・指導も対応 総本家たぬき村 村長(タヌキ親父) ▶︎ https://t.co/99HzWyGGy3 ※画像運用方針掲載
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赤ちゃんの頃、 よく胸ポケットに入って遊んでいたタヌキのつくし。 たぶん今でも、 入れると思ってる。
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幼少期のクセから、 胸ポケットに入りたがっていた タヌキのつくし。 大きなポケットを用意したら、 ついに、 サイズ問題が解決しました。
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映画やドラマで、 「なぜこんな場所に都合よくハエが集まっているんだろう」 と思ったことはありませんか。 実はあれ、本当に都合よく集まっているわけではありません。 動画に映っているのは、撮影案件のために管理している無菌バエです。 撮影日に羽化のピークが来るよう、温度管理を行いながら発育ステージを調整しています。 簡単に言えば、 映画のスケジュールに合わせてハエを育てる仕事です。 文字にすると、なかなかの職業です。 ホラー作品で亡骸に群がるハエの演出だけではありません。 事件現場、廃墟、戦場、災害現場の再現シーンや、ドラマ、映画、MVなどでも使われています。 撮影前になると、 「来週月曜までに500匹ほど羽化させたい」 「予定より早めに出てきそうです」 「ちょっと遅らせといて」 という話を真顔でしています。 たぶん普通の会社では聞かない会話です。 ちなみに使っているのは衛生管理下で繁殖させた個体なので、単にハエを集めてきているわけではありません。 世の中には色々な裏方の仕事がありますが、 ハエの成長具合で一喜一憂している人間もいます。
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イヌでもなく、イヌの子孫でもない――タヌキという生き方 タヌキはイヌ科の動物だと教わる。 けれどそれは、「犬の祖先」でも、「犬の末裔」でもない。 むしろ――犬とはまったく違う道を歩んできた、“もうひとつの進化の答え”である。 多くの人は、イヌ科と聞くと、 オオカミを起点に枝分かれして犬やキツネ、タヌキが並ぶ、 そんな一本の系図を思い浮かべるかもしれない。 けれど、進化とは直線ではなく、無数の枝が伸びた樹のようなものだ。 タヌキはその根元近く、最も古い枝のひとつに位置している。 今からおよそ七百万年から一千万年前。 オオカミやキツネ、犬が生まれるずっと前に、 タヌキはすでに独自の方向へと歩み始めていた。 つまり、犬とタヌキは“同じ祖先を持つ親戚”ではあるが、 どちらかがどちらの子孫という関係ではない。 タヌキの染色体数は38本。 犬の78本とはまるで違う。 偶然にもネコと同じ数を持つが、 配列や構造はまた別の姿をしている。 この数字ひとつを取っても、タヌキがイヌ科の中で どれほど特異な存在かがわかるだろう。 遺伝子解析が進む現代では、 タヌキ属(Nyctereutes)はイヌ科の中でも最も原始的な系統とされている。 言いかえれば、イヌ科という大家族の中で、 「一番古い記憶をいまに残す種」なのだ。 だが、タヌキの“異端さ”は遺伝子だけにとどまらない。 その生き方もまた、犬とは対照的だ。 犬が群れをつくり、社会性を磨き、 人と共に生きる道を選んだのに対し、 タヌキは夫婦で静かに寄り添い、 季節とともに生きることを選んだ。 冬には代謝を落とし、巣穴にこもって体力を温存する―― イヌ科の中で唯一、「冬眠に近い行動」を取る動物である。 争いを嫌い、食事にも執着しない。 果実も虫もカエルも食べる、完全な雑食性。 自然が差し出したものを、ありのままに受け入れて生きる。 そこに無駄はなく、野生の中の“やさしさ”すら感じられる。 犬が“群れの力”で生き残ったなら、 タヌキは“争わない知恵”で生き延びた。 犬が社会の中で絆を築いたなら、 タヌキは自然とのあいだに調和を築いた。 彼らは、イヌ科という同じ道を出発しながら、 全く違う場所にたどり着いた旅人のような存在だ。 人間と共に進化した犬。 四季と共に進化したタヌキ。 どちらも正しく、どちらも尊い。 だが、タヌキの生き方にはどこか懐かしさがある。 それはきっと、現代の私たちが失いかけている“自然の呼吸”に近いからだ。 急がず、争わず、ただ静かに生きるという選択。 その中に、進化のもうひとつの知恵がある。 タヌキはイヌの子孫ではない。 犬とはまったく別の時間を歩んできた、 イヌ科の中の“もうひとつの原風景”なのだ。 彼らの38本の染色体には、 遠い昔、森とともに始まった生命の記憶が眠っている。 その静かな鼓動を聞くとき、 私たちはふと、 「生きるとは何か」という問いの原点に戻るのかもしれない。 イヌでもネコでもない。 タヌキという生き方が、この地球の多様性を語っている。
SCIENCE FACTORY ltd.4,219,941 views • 9 months ago

動物業界の方と話していると、よく聞かれます。「タヌキが懐いてるらしいね?」「結構馴れるの?」と。そんなとき、私は決まってこう答えるんです。「簡単に言えば、アライグマと一緒です。」するとたいていの方が「あ〜ぁ」と納得したように笑います。アライグマの豹変ぶりや扱いの難しさは、業界でも特に古くから動物を扱ってきた方々のあいだではよく知られていて、“野性を完全には失わない動物”ということをすぐに理解してもらえるからです。 タヌキもそれに似ています。発情期や強いストレスのかかる時期には、いわゆる“狂暴化”と呼ばれる行動を見せることがあります。ただし、その理由はアライグマとは少し違います。アライグマは性成熟を迎える頃になると、急に支配的な衝動が表に出やすくなります。それまで穏やかだった個体が、ある日を境に噛みついたり威嚇したり――それは「主導権を握りたい」という本能の表れです。一方でタヌキはもっと防衛的で、牙を見せるのは攻撃したいからではなく、怖くて逃げ場を失ったとき。つまり、恐怖が限界を超えたときに起こる“防衛反応”なのです。本当は関わりたくないけれど、退くこともできない。そんなとき、初めて牙が出ます。 アライグマは支配の本能、タヌキは防衛の本能――どちらも野性を完全に失わないという点では共通していますが、その生き方は本来、私たちの世界とは違う場所にあります。人がどれだけ手を差し伸べても、野生で生きることこそが彼らにとって自然で、尊い営みなのです。だからこそ、「懐く」「馴れる」といった言葉の奥に、私たちはいつも“線”を意識しておくべきだと思います。 その線を越えたとき、何が失われ、何が残るのか―― その答えを知っているのは、きっと彼らのほうなのかもしれません。
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座って作業していると、 いつの間にか足元で靴紐がほどけている。 見下ろすと、犯人はあーちゃん。 ハシボソガラスだ。 一見すると「イタズラ」に見えるこの行動。 けれど、動物行動学の視点で見ると、ここで起きているのは悪ふざけではありません。 ハシボソガラスが向けている関心は、物そのものではなく、 それによって何が起きるか。 靴を突いたら反応はどう変わるか。 靴紐を引いたら状況は変化するか。 ほどけたあと、人は何をするのか。 これは感情の発散ではなく、 因果関係を確かめるための検証行動に近い。 注目すべきはタイミングです。 立っているときではなく、 こちらが座って動きの少ない状態のときに限って近づいてくる。 逃げない。 追い払わない。 反応が急に変わらない。 そうした条件がそろった、 安全で再現性のある状況だと理解しているからです。 靴紐は、 動く。形が変わる。力加減で結果が変わる。 ハシボソガラスにとって、因果を試すには最適な“教材”。 ほどけたあと、もう一度引くのか。 少し距離を取って様子を見るのか。 そこに目的達成はありません。 あるのは、結果の違いを確かめる過程だけ。 この行動が成立していること自体が、関係性を示しています。 近づける。触れられる。試せる。 それは警戒心が消えたからではなく、 相手の反応を予測できる存在だと理解しているということ。 あーちゃんの靴紐行動は、甘えでも悪さでもない。 「この世界は、どう動くのか」 それを確かめ続ける、静かで知的な行動。 ハシボソガラスらしい、 慎重で合理的な“遊び方”です。 ※この文章は、行動を美談や感情で断定するものではありません。 観察された行動と、そこから読み取れる行動学的背景の記録です。
SCIENCE FACTORY ltd.564,574 views • 8 months ago

大きなポケットを見つけて、 大喜びで走ってきた タヌキのつくし。 たぶん途中で、 大好きな胸ポケットじゃないって気付いた。
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「助けて」の仕草にも、ちゃんと“考える力”がある。 遊んでいたオモチャがコンテナの下に転がり込んでしまい、 あーちゃんは首をかしげながら何度も覗き込み。 くちばしで引っ張ろうとしたり、角度を変えてのぞき込んだり―― まるで“どうすれば取れるか”を考えているようでした。 それでもうまくいかないと分かると、 くるりと向きを変えて、迷いなく父ちゃんのほうへ。 まっすぐこちらを見上げるその瞳には、 「お願い、取ってほしい」という想いがまっすぐに宿っていました。 動物行動学的に見ると、これは「援助要請行動(help-seeking behavior)」と呼ばれ、 高い社会的知性を持つ動物にしか見られない行動です。 「自分では無理」と判断し、「助けてくれる相手」を特定して行動する―― それは、他者の能力を理解し、信頼している証拠でもあります。 つまり、あーちゃんはただ困っているのではなく、 「この人に頼めば解決できる」と状況を分析して行動しているのです。 そんな知恵のひらめきと、 人へのまっすぐな信頼が混ざった“助けて”の仕草。 今日もまた、あーちゃんの世界では、 小さな出来事がひとつの学びと絆の物語になっていました。
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カラスが独りでお喋りの練習をしてる—— その姿って、ちょっと反則だ。 誰かに聞かせるためじゃない。 褒められるためでもない。 ただ「できるようになりたい」から声を出してる。 行動学では「発声学習」なんて難しい名前がつくけど、 目の前のあーちゃんを見てると、 そんな理屈どうでもよくなる。 何度も同じ音を転がして、 ちょっと失敗して、 でもまた続ける。 ああ、“練習してる姿”ってこんなにも尊いのか。 本気でがんばってるときって、 たいてい周りには見えていない。 でも本人だけは気づいてる。 今日の一歩は、ちゃんと今日の一歩だって。 あーちゃんが教えてくれる。 「 うまくいく前の音こそ、いちばん美しい 」
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