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【#FF10忘れられないシーン ピックアップ紹介】 そして彼らの旅路は、あの場所へと繋がる。 戦闘中も途切れることなく流れ続ける「いつか終わる夢」が、この旅の終わりを示唆する。 #FFX25th

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さきに終わりから言ってしまう。 あるシーンで流れていた音楽が途切れずに次のシーンへまたいでから終わる演出は、映像業界でクロスオーバーと呼ばれる高度な演出手法 主題歌 Afterword がシーンの中で終わらずに次のシーンをまたいでから終わる。タケシさんならこの手法を言われなくとも気がつく。 ここで流れている Afterword は、いわゆる Underscore アンダースコアで、Vocalと ドラムと ベースが抜いてある。しかしそれゆえに 聴く者のこころに迫って来る。実に切ない。 寿男「甘やかせてしまった。―――ちゃんとけじめつけなきゃいけないと思ってる」 哲也「(ほんとかよ、という目)」 世間一般では「甘やかして」だと思っていたが、「甘やかせて」という言い回しも結構あるらしい。敢えてこちらを選んだのであろう。 それに対する哲也君の、ほんとかよ?の目がいい。いままで寿男さんの言うことをすべて素直に受け取り、信じてきた人がここにきて信じられない態度を示す。そこがいい。 哲也「でも、寿男さん、彼と、そんなこと出来るんですか」 ずっと哲也君に優しく接してきて、おそらくは同居している優作さんにも同様に優しく接してきたであろうと哲也君は推測しているんだけど、そんな優しいこころの寿男さんがまるで別人のように、こころを鬼にして別れるなんてことが出来るんですか?できないでしょう?という意味で。

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日本に行った人が、帰ってから苦しくなることがある。日本で見たものは、特別なイベントじゃない。電車がだいたい時間に来ること。人が列をつくること。店で「ありがとう」と言われること。夜の道が、怖くないこと。そういう小さな当たり前。でも、その小さな当たり前が、帰国した瞬間に刃になる。 自分の国の音が、急に大きく聞こえる。怒鳴り声。クラクション。割り込み。投げるような言葉。前は平気だったのに、平気じゃなくなる。日本が良すぎたからじゃない。比べる目が、できてしまったからだ。 この痛みは、普通な感覚。違う世界を一度見た人にだけ起きる、ふつうの揺れ。 ただ、ここで気をつけたいことがある。旅先は、少しだけ夢に似ている。短い時間の中で、いい場面が多く見える。だから日本は完璧だと思いすぎると、自分のいる場所が全部ダメに見えてしまう。すると心が、帰る場所を失う。 じゃあ、どうしたらいいのか。 答えは、全部を日本にしようとしないこと。 日本で好きだったことを、ひとつだけ持ち帰る。 朝、靴をそろえる。 人にぶつかったら小さく「すいません」と言う。 時間を守る。部屋を少し整える。 たったそれだけで、心は夢が終わったじゃなくて、夢を生活に変えたと思える。 そしてもう一つ大事なのは、ひとりにならないこと。日本が好きだった人は、日本が好きな人と話せばいい。好きは、誰かと分けると、痛みじゃなくなる。 日本を忘れられないのは、弱いからじゃない。日本に来てくれた人の中に「こう生きたい」が生まれたからだ。 その気持ちを大切にすれば大丈夫。夢は、逃げるためじゃなく、戻ってきたあとに生きるためにある。

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