
鈴木一登/スポーツ鍼灸
@suzuki_kazuto33 • 17,656 subscribers
野球のエラーを脳科学・心理学・身体から研究|鍼灸師・スポーツトレーナー|監督・コーチ向けに「なぜ練習ではできるのに試合で崩れるのか」を発信|Voicy「エラーの解剖学|野球とミスの脳科学」|チームセッション・講演の相談はDM 東京学館浦安高校野球部OB
Shorts
Videos

仙台育英はなぜ円陣を組まず、グラウンドを見ていたのか? 試合前の甲子園。花咲徳栄が円陣を組んでいる一方で、仙台育英の選手たちはグラウンドを向いて座り、後ろから須江監督が話をしていました。 この違いは脳科学的に見ると非常に面白いです。 もちろん、仙台育英が脳科学を意識してこの形を取っているのかは分かりません。ただ、試合直前の脳の状態を考えると、グラウンドを見ながら話を聞くことには一つのメリットがあります。 それが「予測」です。 脳は、目の前で起きた出来事を見てから動いているわけではありません。視覚から入ってくる情報と過去の経験を照らし合わせながら、少し先に起こることを予測しています。野球で打球に反応できるのも、ボールが飛んできてからすべてを計算しているのではなく、投球やスイング、打球の初期情報からその先を予測しているからです。 その予測を作る材料になるのが、試合前に入ってくる視覚情報です。 特に甲子園のような普段とは違う球場では、いつものグラウンドとは奥行きも景色も違います。選手がグラウンドを見続けていれば、その空間情報が試合開始前から脳へ入り続けることになります。 ここで円陣との違いが出てきます。 円陣を組むと選手の視線は自然と内側へ向きます。仲間の表情や声が強く入ってくるので、チームとして感情を高めるには非常に優れた方法です。 一方、仙台育英の形では、監督が後ろにいるため選手はグラウンドから目を切る必要がありません。耳から須江監督の言葉が入りながら、目にはこれから自分たちがプレーする空間が入り続ける。 この状態なら、監督の話を単なる言葉として聞くだけではなく、目の前の試合環境と結びつけながら処理できる可能性があります。 さらに試合前は、気持ちを高めれば高めるほど良いとも限りません。 過度に興奮すると交感神経系の活動が高まり、注意の範囲が狭くなったり、動作に余計な力が入りやすくなったりします。特に甲子園という舞台では、何もしなくても選手の覚醒水準は上がりやすい。 だからこそ、さらに気持ちを上げるより、目の前の環境を静かに取り込みながら試合に入る方法も合理的です。 この場面で仙台育英がやっていることを脳科学的に表現するなら、気持ちを試合に向けるというより、脳の予測を先に甲子園へ合わせていると考えると分かりやすいでしょう。 試合開始前の数分間。 実はこの時間から、脳の中ではすでに試合が始まっています。
鈴木一登/スポーツ鍼灸1,100,831 次观看 • 1 个月前

【試合に負けた直後にダウンでジョギングをする事での脳への効能】 都市対抗野球西関東予選 敗戦が決まった後、三菱重工Eastの選手たちはグラウンドを走り、ダウンを行っていた。 一見すると「疲労を抜くため」に見えるかもしれない。 もちろんそれも理由の一つだが、実は脳にとっても大切な時間になっている。 試合が終わった直後の選手の脳は興奮状態にある。勝敗が決まる瞬間まで集中し続け、心拍数は高く、アドレナリンやノルアドレナリンも分泌されている。 特に負けた試合では、あの打席が、あのエラーが、あの一球がと、脳が場面を何度も再生し続ける。これは脳が失敗や危険を学習しようとする自然な反応だ。 しかし、その状態のままベンチに座り込むと、脳は敗戦の記憶に強く引っ張られやすくなる。 そこで軽いランニングが役立つ。一定のリズムで身体を動かすと、視覚・前庭感覚・足裏からの感覚入力が脳に入る。 すると脳は過去の失敗ではなく、今の身体の情報処理に戻り始める。 脳を現実世界へ引き戻している、と表現してもいい。 また、ランニングによって呼吸も自然と整う。 試合中に高ぶった自律神経が徐々に落ち着き、副交感神経への切り替えが起こりやすくなる。 だからトップアスリートほど、試合後のダウンを大切にする。 あれは単なる整理運動ではない。筋肉のクールダウンであり、脳のクールダウンでもある。 負けた直後ほど身体を動かす。 それは次の試合のためだけではない。 今日の敗戦を必要以上に引きずらないための、脳科学的なリセット作業だ。
鈴木一登/スポーツ鍼灸675,158 次观看 • 3 个月前
没有更多内容可加载
