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「マイルスとの最初のツアーでカリフォルニアに行くことになったとき…」 伝説的ベーシスト、ロン・カーターが語るマイルスとの思い出🚗 #マイルス・デイビス100周年

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マイルスは80年代にロック/ポップ・フィールドのアーティストのいくつかのレコーディングにゲスト参加しています。TOTOが1986年に発表したアルバム『ファーレンハイト』に収録の「ドント・ストップ・ミー・ナウ」もその1曲。 マイルスはマイケル・ジャクソンの「ヒューマン・ネイチャー」をカバーしていますが、この曲の作曲はスティーヴ・ポーカロ。マイケルのオリジナル・バージョンには、デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ等が参加、殆どTOTOがバックと言ってもおかしくありません。マイルスはこの曲のシンセサイザーのサウンドにとても興味があったようで、その音作りについて質問したいということでデヴィッド・ペイチの家を訪問します。その際にペイチが「ドント・ストップ・ミー・ナウ」をピアノで弾いて聴かせたところ、マイルスが気に入り参加が決まったとのこと。 マイルスはTOTOのサウンドをお気に召したようで、後にスティーヴ・ルカサーはマイルスからバンドに誘われたこと明かしています。マイルスにその理由を聞いたところ、「君のロックン・ロールが気に入ったからだ」。TOTOを抜けるわけにはいかないので、ルカサーは敬意をもってお断りしたそうです。 「ドント・ストップ・ミー・ナウ」は言うなればTOTOをバックに従えたマイルスの演奏とも言えます。マイルスはジョン・マクラフリンやピート・コージー等錚々たるギタリストと組んで来ましたが、ルカサーがマイルス・バンドに加入したら一体どんなサウンドになっていたのか、興味深いところです。 ♫ Don’t Stop Me Now / TOTO (アルバム『Fahrenheit』収録)

マイルス・デイビス生誕100周年日本公式 :MILES 100 Japan Official

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マイルス100周年に素敵なコメントを寄せてくれたロン・カーター。ウェイン・ショーター(t.sax)、ハービー・ハンコック(p)、トニー・ウィリアムス(ds)とともに、マイルスのアコースティック時代を締めくくる“第2期黄金クインテット”のベーシストとして活躍しました。また、80年代にはサントリー ウィスキーのCMに出演し、ウッドベースをスタイリッシュに弾く姿を披露。ある年代以上の日本人にとっては、最も親しみのあるジャズ・アーティストの一人でもあります。 “第2期黄金クインテット”のメンバーには当時の気鋭の若手ミュージシャンが集められました。他の3人に比べ若干年長だったロンはクインテットのまとめ役だったそうです。1月にBLUE NOTE TOKYOで行われたライヴでもまるで大学教授のような知的な雰囲気を醸し出していましたが、若い頃からしっかりされていたんでしょうね。 クインテット在籍時の彼は控え目な人だったようで、ウェインやハービーのようには自作曲がそう多く取り上げられてはいませんが、アルバム『E.S.P.』にのみ3曲を提供しています。その中の1曲「エイティ・ワン」は、マイルスが初めて8ビートを採用した曲と言われています。この頃のマイルスはメンバーの作曲能力を高く評価し、自らは曲を書かず、トニー・ウィリアムスとリズムを追求していたそうで、既存の概念に囚われない新しい試みの一つだったのでしょう。 マイルスの死後、1994年にこのクインテットのメンバーによって制作された『マイルス・デイヴィス・トリビュート』でも、「エイティ・ワン」は演奏されました。彼らにとっても思い出深い曲だったんでしょうね。 ♫エイティ・ワン(アルバム『E.S.P.』収録) #マイルス・デイビス100周年

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ジミ・ヘンドリックスの存在をマイルスに教えたのは、当時のガールフレンドで後に結婚することになるベティ・メイブリーでした。1968年にマイルスはジェームス・ブラウン、スライ&ザ・ファミリー・ストーンと共にジミのアルバムを聴き込み、惹きつけられたと語っています。この年の9月に録音されたアルバム『キリマンジャロの娘』にはベティの名を冠した「マドモワゼル・メイブリー」が収録されていますが、この曲でジミの「風の中のメアリー」を引用しています。 クレジットはされていませんが、『マイルス・アヘッド』『スケッチ・オブ・スペイン』の盟友ギル・エヴァンスとの共同作業でこの曲は作られました。「風の中のメアリー」の冒頭のフレーズとコードを使ってリズム・セクションがゆったりしたテーマを繰り返し、マイルスとウェイン・ショーターのモーダルなソロ演奏を展開、間の取り方や複雑なリズムなどにもこの曲の影響が感じられます。「ヘンドリックスの楽曲に向き合う度に、そこに無数のハーモニーと美しいメロディーが潜んでいることに驚かされた」と語るギル・エヴァンスは当時ジミとのアルバム制作を望むも、ジミの急逝によって叶いませんでした。その思いは1974年に発表されたアルバム『プレイズ・ジミ・ヘンドリックス』でようやく実を結びことになります。 ※参考文献:「マイルス・デイヴィスとジミ・ヘンドリックス 風に消えたメアリー」中山康樹著 イースト・プレス刊 ♫Mademoiselle Mabry(アルバム『Filles De Kilimanjaro』収録)

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アルバム『マイルストーンズ』のレコーディングには有名な逸話があります。2曲目の「シッズ・アヘッド」にはピアノのレッド・ガーランドが参加していません。ガーランドが遅刻したとか、マイルスと口論になってスタジオを出て行ったとか、諸説あるのですが、珍しいことに代わりにマイルスがピアノを弾いています。ジョン・コルトレーンやキャノンボール・アダレイがソロを取っている時にバッキングをやっている程度で、残念ながらソロを弾いているわけではありません。当日のスタジオがピリピリしていたのかはわかりませんが、この曲は陰影のある重めのブルースです。 その代わりなのか、5曲目の「ビリー・ボーイ」はレッド・ガーランドがメインで、ピアノ・トリオの編成で演奏されています。華やかさのあるスウィンギーな明るい曲で、ガーランドの面目躍如とも言えるプレイが楽しめます。このアルバムではマイルスはモード奏法を取り入れつつあり、ガーランド本来の味が出ているのはこの曲。マイルスもコルトレーンも入っていませんが、このアルバムの隠れた名曲と言えるでしょう。 ♫Billy Boy(アルバム『Milestones』収録) #マイルス・デイビス100周年

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9月23日はジョン・コルトレーンの誕生日(1926年)。マイルスと同じく今年は生誕100周年に当たります。それに因んで今月はコルトレーンとマイルスが共演したアルバムを続けてご紹介します。今日は、実は名演揃いなのに1979年までまとめた形でのアルバム化をされなかったセッションを収めた隠れた名盤です。ジャケットも良いですね。 アルバム紹介:『1958マイルス』 959年、米国のColumbiaから『Miles Davis Jazz Track』というLPが発売されました。片面に58年5月26日録音のマイルス・セクステット(ビル・エヴァンス加入直後)による演奏、もう片面に映画『死刑台のエレベーター』のサウンドトラックが収められていましたが、少なくとも日本では、契約の都合もあり、そのままの形で発売することが不可能でした。結果、5月26日のセッションはさまざまな国内編集盤に収められて登場してゆくのですが、なかでも決定版に数えられる一作がマイルス引退中の79年にCBSソニー(当時)から発売された『1958マイルス』です。ジャケット・デザインは、マルチに活動した芸術家の池田満寿夫が担当。スタンダード・ナンバー中心の選曲を、ミュート・トランペットによるマイルスの至芸や、エヴァンスやジョン・コルトレーンらの清新なプレイを通じて満喫できるのは、この日のセッションしかありません。 ♫Fran-Dance(アルバム『1958マイルス』収録) (TEXT:原田和典【公式】音楽ジャーナリスト:原田和典 最新刊『モダン・ジャズ』 HaradaKazz ) #マイルス・デイビス100周年#MilesDavis

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1970年8月に英国で開催されたワイト島フェスティバルに出演したマイルス・デイビスは、主催者に曲名を訊かれ、「なんでもいい(Call It Anything)」と答えたそうです。この頃のライヴは切れ目がないメドレーでの演奏で、原曲からアレンジが変わっていたり、アルバムには収録されていない曲があったりしたので、会場で一聴しただけでは曲名がわからないことが多かっただろうなと思います。このフェスの音源はずっと非公式のブートレグで聴かれてきたため、マイルスが答えた通りの「Call It Anything」という曲名で呼ばれて来ました。 この日の音源が公式にリリースされたのは2011年。『ビッチェズ・ブリュー・ライヴ』というタイトルでリリースされ、これまで「Call It Anything」という1曲として認識されてきた音源はそれぞれの曲名が表示されるようになりました。このライブで1曲目に演奏された「ディレクションズ」は1968年にスタジオ録音されたものの、1981年に同名の未発表音源集がリリースされるまで発表されませんでした。このライブを聴いた人たちにとっては初めて聴く曲だったと思います。これもスタジオ・バージョンとは大きく異なっており、デイヴ・ホランド(b)がワン・コードのフレーズで押し通す中、ジャック・ディジョネットのドラムが暴れまくり、アイアート・モレイラのパーカッションがアクセントを加え、マイルス、ゲイリー・バーツ(a-sax)が熱くプレイ、キース・ジャレット(org)とチック・コリア(el-p)がカオティックに格闘する、という壮絶な演奏。会場にいたロック・ファンも唖然となったのではないでしょうか。 このワイト島フェスティバルにはジミ・ヘンドリックス、ザ・ドアーズ、ジョニ・ミッチェル、ザ・フー、エマーソン・レイク&パーマーなど当時のロック最前線のアーティストが出演、一説には60万人の観客が集まったそうです。マイルスはこの頃ジミ・ヘンドリックスやサンタナと交流を深めるなど、ロックに強い意識を持っていましたから、このロック・フェスにも相当な気合で乗り込んだのではと思われます。大歓声で迎えられて、ロック・ファンに王者の風格を見せつけるテンションの高い名演です。 ♫Directions (live) #マイルス・デイビス100周年

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マイルスは『ビッチェズ・ブリュー』のレコーディング・セッションで1曲ロックのカバーを録音しています。クロスビー、スティルス&ナッシュの1stアルバムに収録された「グウィニヴィア」。古代ウェールズの伝説をモチーフにしたデヴィッド・クロスビーの美しく幻想的な曲です。マイルスのバージョンでは、冒頭の主旋律が繰り返されるのみであまり原曲を感じることは出来ませんが、「イン・ア・サイレント・ウェイ」の延長のようなアンビエント感もあり、聴いているうちにその心地よさにハマって来てしまいます。 デヴィッド・クロスビーの後年のインタビューで、当時ニューヨークの街角で偶然マイルスと出会ったときのことを語っています。マイルスは「お前の曲をやったから聴きに来い」と言われ、自宅について行くことに。そこでマイルス・バージョンを聴かされたクロスビーは「コードもメロディもチューニングも違う。原曲と結びつく要素が全くない」と感じたとか。しかし2017年にはこのようにも言っています。「長い間理解出来ずにいたけれども、ようやく理解した。二つの心が広大な空間と時間を超えて、ひとすじのつながりを残したんだ」 先日のアナログ天国でのイベントでもこの2曲の聞き比べを行いましたが、トーク・ゲストの荒野政寿さんによれば、バーズのメンバーはジョン・コルトレーンの「インプレッションズ」をよく聴いていて、アルバム『霧の五次元』にはその影響がみられるそうです。クロスビーは元々1950年代のジャズをよく聴いていたらしく、ソロ1st『イフ・アイ・クッド・オンリー・リメンバー・マイ・ネーム』はサイケデリックなアシッド・フォークの名盤として知られていますが、インプロヴィゼーション的なソロにはジャズっぽい旋律が感じられますね。 ♫Guinnevere(アルバム『Circle In The Round』収録)

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